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売れている人と同じことをするべきか?

あるイラストレーターのSさんから、相談を受けました。

「今、私は売れるためにいろいろな作風を取り入れて
 売れている人と似た絵を描いてるんです。

 それで、そこそこ売れるようになったんですけど、
 毎回違う絵柄で描くので、すごく時間がかかってしまって…

 もう少し、自分の絵柄で描いたほうがいいんでしょうか?」
 

自分の絵柄で勝負するか、売れてる絵柄のタッチで描くか、
どちらにしようか迷っている、ということだったんですが、
これは多くの人が似たような問題を抱えていたりします。

特にクリエイターの方は、そういうところで悩みますし、
私もセミナーや研修では、上手い人の話し方を真似たりします。

売れている人の真似をするか、自分の絵柄で勝負するか。
 

この答えは正解がないことではありますが、
私のボイストレーニングの先生が、いいことを教えてくれました。
 

「中城さん、歌うときモノマネはしないでいいですよ。
 中城さんの歌い方でやってください。
 コピーじゃなくて、カバーしてほしいんですよ」

「コピーだったら、オリジナルを聴けばいいじゃないですか。
 同じ曲を違う歌い方でカバーするから、
 違った音楽になっていいんですよ」
 

まさにこれだと思います。
上手い人の絵を真似るなら、もともと上手い人の絵を買えばいい。
わざわざコピーを買う必要はありません。

絵のようなクリエイティブな作品には、個性がにじみ出てきます。
その「個性」を表現するのが、絵や音楽だと思うのです。
 

もちろん、上手な人のやり方から学ぶことはたくさんあります。
上手な技法を真似して取り入れて、自分のものにするのもいいでしょう。

ただ、それは個性を表現するための「技法」であって、
最終的に描くべき作品は、やはり自分自身のものを表現すべきです。

なにより、せっかく好きな絵を描いているのに、
自分の絵を描いていないのでは、何のためにやってるのかわかりません。
 

これは、私のようなコーチ・講師職でも同じで、
やはりセミナーで最後にお伝えするのは小手先のテクニックではなく、
自分の中心にある大切なメッセージであるべきですし、

皆さんのような経営者でも、いろいろなことを学ぶのはいいことですが、
最終的に経営を通して実現すべきなのは
経営者のビジョンやミッションでなければ、会社をやる意味がありません。
 

自分をそのまま表現するのは、少し怖いです。
まったく受け入れてもらえないかもしれない。

売れている人のやり方を真似すれば、それなりに売れるかもしれない。
だから、そっちを選択したくなるのもわかります。

ですが、勇気を持って自分を表に出すと、「それがいい」と思ってくれる
ファンが現れ、長く応援してくれるようになります。

そのままの私たちを気に入ってくれる人に
そのままの私たちができる最大の仕事でお応えする。

この関係性だと、自分も楽ですし、相手にも大きな価値を与えられます。
結果、マネをしているときより、充実した毎日を過ごせるんです。
 

★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント

自分の個性を表現しよう


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