能力開発×コーチング ビジネス

ないよりは、あったほうがいい?

先日、クライアントのMさんとビジネスについて話していました。

Mさんは最近だいぶ忙しくなってしまって、
仕事をするのに時間のやりくりが難しく、
どうやって効率的に進めようかというのがテーマでした。

Mさんが取り組んでいる仕事についていろいろと聞いていると、
「画像の加工処理が大変で、時間がかかるんですよ」と言うんです。

私、Mさんの仕事については多少の知識があったので、
「画像の加工処理って、そんなに重要な仕事だったっけ?」
という疑問がわいてきたんです。

そこで、Mさんに、そのまま質問してみました。
「Mさん、画像って、そんなに重要度高いんですか?」
 

するとMさん、
「まあ、そこまで必須ってわけじゃないけど、
 画像はないよりはあったほうがいいと思うんです」
という答えを返してくれました。
 

この「ないよりはあったほうがいい」というのは、
けっこう多くの人が口にする言葉だったりします。

たしかに、画像は「ない」よりは「ある」ほうが
コンテンツの質としても高い感じがするし、
顧客からの印象もいくらかプラスにはなるでしょう。

ただ、それが強力なインパクトになるかというとそうでもなく、
顧客が求めているものとは直接の関係があるわけではありません。

これが、とても重要で売上にも大きく影響を与えるものだったら、
「絶対にあったほうがいい」「あれば売上が大きく伸びる」
という言葉になるはずです。

つまり、「ないよりはあったほうがいい」というのは、言い換えると
「あったらあったで、ないよりはマシ」ということにもなり得るのです。
 

それで、それなりの人数でチームを組んでやっていたり、
大きな企業で人員が豊富にいるような状態ならいいんですが、
Mさんは一人で仕事をしている人です。

一人でできる作業には限りがありますので、
「ないよりはあったほうがいい」くらいの重要度のものに
貴重な時間を使っている余裕はないんですよね。

なので、それをそのまま伝えてみると、
「そうですよね… たしかに、「あったほうがいい」くらいなら
 別の重要なことを優先すべきですよね」
ということで、画像処理の優先度を下げることを決められました。
 

われわれ中小企業は、人・モノ・金・情報という経営資源が
大企業に比べて少なく、限られています。

そんな中、今まで以上の成果を出そうと思ったら、
少ない資源を重要なポイントに集中する、というのがセオリーです。

今やっている仕事を見つめ直したとき、
「やらないよりはやっておいたほうがいい」
という仕事は、実は優先度が低いかもしれません。

本当にそれが必要かどうか、あらためて考え直して、
重要度が高くないのなら、最低限の時間でやっておいて、
もっと重要な業務に集中するようにしましょう。
 

★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント

「ないよりはあったほうがいい」=「ないよりはマシ」


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