弊社のお客さまで、社員のコーチングを請け負っている会社さんがあります。
社長さんとはチャットツールで連絡を取っているんですが、
よく出てくるお悩みが、
「作業ミスが減らない」「ミスに対する意識が弱い」というもので、
製造業なのでロスも大きく、けっこうな問題になっているそうなのです。
そこで、今日は「ミスを繰り返す社員」について
改善のためのヒントをお伝えしようと思います。
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同様のテーマでYouTubeに動画も出していますので、
お時間のあるときに見てみてください。
(何度言っても同じミスを繰り返す部下への対処法)
>> https://youtu.be/FT3q33prQF8
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YouTubeの動画でも、コーチングを使った改善の方法をお伝えしましたが、
メルマガではもう一つの方法をお伝えします。
その方法とは、
「仕組みと環境でミスをなくす」
というものです。
そもそも人間は、完璧ではありません。
どんなに気をつけていても、ミスはします。
ですから、「社員はミスをする」前提で考えるんです。
これはプログラミングやシステムの設計などでも
似たような考え方をします。
よくあるのは、「メールアドレス」を入力する欄に
全角文字を記入してしまう、とかですかね。
どんなに入力フォームに「半角で入力してくれ」と書いても
それに気づかずに全角で入力する人はいます。
ですから、「半角で入力していない場合、エラーを返す」
という処理をして、使う人のミスに備えているんです。
同じように、
どんなに口を酸っぱくして言っても
チェック漏れや忘れ物、設定ミスをする社員はいます。
だから、ミスをしても損害がないようにする。
だから、ミスをしたらすぐに発見できるようにする。
だから、重大なミスだけは起こらないように備える。
こういう考え方をするんです。
たとえば、私がプログラマーの頃は
1つのミスが数十億円の損害につながるプログラムを作っていました。
なので、ミスを極限まで防ぐために
同じ仕様のプログラムを別々に2人が作って、
そこから出てくる帳票の値がぴったり合うかどうかチェックする
というやり方をしていました。
2つのプログラムから出る帳票の値が合わなければ、
それはどこかにミスがあるということですからね。
この方法は1つの帳票に対して2人でプログラムを書くので
正確性が高い代わりにコストが2倍かかります。
普通はそんなに高いコストはかけられませんが、
ここまでの厳重なやり方でなくても、
・決まった作業にはTODOチェックリストを用意する
・使う部品だけを作業台に出す
(ミスがあれば部品が余るからすぐにわかる)
・システムを導入して人の手を入れないようにする
・一つひとつの作業を単純化する。複数の手順を一度にやらない
・重要な作業にはチェック役をつける
・テスト仕様書を事前に用意する
(完成品のどこをどのようにテストするかを決めておく)
・1時間に1回、小休憩を入れる
(人の集中は1時間以上持続できない)
のように、
・ミスが起こりにくい環境を作る
・ミスが起こってもすぐに気づける仕組みを作る
・重大なミスを防ぐためには多少のコストをかける
という工夫をしてあげることで、ミスを減らすことができるというわけです。
コーチングでも、クライアントさんの
「頑張る」「努力する」「意識する」という主観的なものではなく
「毎日行動をチェックできる仕組み」
「頑張らなくても勉強できる環境」
のような「環境作り」に注力することが多いです。
人の頑張りや注意というものは、確実ではありません。
ミスの多い人ならなおさらです。
それなら、そういう人でも確実に作業できるように
やりやすい環境を作る、というのも
生産性を高める一助となるのではないでしょうか。
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動画では「ミスを繰り返す社員」を
どうやって育成するかというお話をしています。
YouTubeもぜひご覧になってみてください。
(何度言っても同じミスを繰り返す部下への対処法)
>> https://youtu.be/FT3q33prQF8
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