「今月の目標は○○だ!」
と頑張って、ちょっと無理をして、なんとか達成した。
達成感を味わって、「よし、やったぞ!」と思ったけど、
自分的には「まだまだだな・・・」と思ってしまう。
周りの人も「すごいね!」とほめてくれるけど、
「いや、別にすごくないし」と、素直に喜べない。
・・・という人とコーチングしてきました。
この記事では、目標を達成したのに嬉しくない、
という方の疑問にお答えします。
本記事の内容
- 目標達成してほめられたのに嬉しくない理由
- 目標を達成して、喜びを感じられるようになる3つのポイント
この記事を書いた人
中城卓哉(なかしろ たくや)
独立してからの14年間で、8,183名以上の方のメンタル改善に貢献してきました。
市長、県議会議員、経営者、メガバンクや大手自動車メーカー社員から、
鬱の人やカルト宗教の元信者まで、幅広いクライアントの支援実績があります。
講師としては、東京商工会議所、武蔵野商工会議所、調布市、川西市、
The Associaton for Talent Development(ATD)、日経BP社、
マセラティ・ジャパン株式会社、ノボ・ノルディスクファーマ株式会社、
エドワーズ・ライフサイエンス株式会社、
ゾエティス・ジャパン株式会社、株式会社fitfit、西武信用金庫、
上智大学、千葉大学、大妻女子大学、城北学園中学・高等学校 など、
多くの企業・団体・学校で講師を務めてまいりました。
目標達成してほめられたのに嬉しくない理由
1:「本当の自分」を隠しているから
私のクライアントの方に多いのが、このタイプです。
このタイプの人は、
「できない自分」「根性無しな自分」
「臆病な自分」「だらしない自分」
こういうダメな自分がいるんだけど、
それを人に見せることができません。
そして、勉強や仕事ができる、上手にできる、
というような「できる自分」を演じることで
自分の存在価値を保っているんです。
ほめられているのは「できる自分」の部分だけ。
実際はダメな自分がいるんだけど、それは隠しているので
「本当の自分をほめられているわけではない」
と思っているから、嬉しくないんです。
ちなみに、ほめられるのが嬉しくないだけでなく、
達成したことも嬉しくない理由は、
目標達成をすることが「ダメな自分」を補っていると思うから。
もともとの自己評価がマイナスなので、
達成してもプラスマイナスゼロになるだけで、嬉しいというよりは、
「ダメにならなくてよかった」のほうが強いからです。
2:達成した目標が、目的に合っていなかったから
2つ目の理由は、「目的に合っていなかったから」です。
私たちが目標のために頑張るのは、
その先に何かの目的があるからです。
たとえば「10kgやせる」という目標は、
その先に「やせてカッコよくなってモテるため」という
目的があるわけですね。
目標を達成したら、目的も果たせるか、
少なくとも近づいていないといけないわけです。
目標を頑張って達成してほめられても、
その目的が果たされていないと、嬉しくない。
「10kgやせる」目標を達成できても、
ぜんぜんモテてる気がしない。
やせたのに、相変わらず女子とうまく話せない。
それだったら、せっかく頑張って痩せたとしても
モテてないから嬉しくないわけです。
このパターンは、会社から与えられた目標を達成した、
などというときに起こりやすいです。
3:目標が低すぎたから
3つ目は簡単な話で、目標が低すぎるというパターンです。
たとえば、大人の人であれば、「かけ算九九を全部言う」
という目標は、なんの努力もせずに、簡単に達成できますよね。
できたからといって、別に嬉しくもなんともないと思います。
できるかどうかわからない目標を達成するから嬉しいのであって、
確実にできる目標を簡単にクリアしたとしても
別に嬉しくない、というのはよくあることですね。
目標を達成して、喜びを感じられるようになる3つのポイント
1:目標の難易度を調整する
簡単すぎる目標は、達成してもなんとも思わない。
そこで、少し難しい目標を設定することで
頑張った達成感を味わえる可能性があります。
簡単すぎる目標はモチベーションも下げてしまいますので、
「頑張ればできそうな目標」にするほうがおすすめです。
ただ、難しすぎて「できそうにない」と思うと
最初から諦めモードになってやる気が無くなってしまいますので、
自分の主観で成功率50%くらいと思えるくらいの
難易度で目標を設定するといいでしょう。
2:目的を明確にして、それにつながる目標にする
目的というのは、
「何のために」それをやるか、ということです。
多くの人が、目標は決めるのですが、
それを何のために達成するのかまで考えていません。
なので、達成したら達成感は味わえるのですが、
その達成が自分にどうプラスになったのかがわからないので
「そんなに嬉しくない」と思ってしまうんです。
そこで、目標を決めたら、
「私は何のために目標を達成するのか」
「目標を達成したら、私の人生にどうプラスになるのか」
ということを考えて、目標と一緒に書いておきましょう。
3:自己肯定感を高める
「できない自分」を隠して、できる自分だけを見せていると、
目標を達成して評価されても
「それは本当の自分が評価されているわけではない」
と思ってしまう。
ですから、「できない自分」をさらけ出して、
そんな自分まで含めて評価してもらえればいいのですが、
今まで隠していた「できない自分」を
人に知られるのは怖いのではないかと思います。
なので、その前段階として、「できない自分」「ダメな自分」を
「それもまるごと自分なんだ」と受け入れます。
「それができたら苦労しないよ」と怒られてしまいそうですが(笑)、
これができるようになると、目標達成を素直に喜べたり
他人の目を気にせずに素の自分でいられたりと
自然体で日々を過ごすことができるようになるんですよ。
※「自己肯定感」については、こちらも参考にしてください
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