勉強家の社長さんだと、あちこちでいろいろな勉強をしています。
セミナーに出たり、同業の社長仲間と情報交換したり、
本を読んだり、コンサルティングやコーチングを受けたり…
で、そういう「学ぶ姿勢」が、会社を発展させますから、
経営者たるもの、いつも勉強というのはそのとおりなのですが、
ときどき、こんな悩みを聞くことがあります。
「セミナーで学んだことを取り入れようとしたら、
社員が嫌がって、結局やれないことがあるんですよ」
そう、いいことを学んできて、実行しようと思っても、
それを社員がやってくれるかどうかはまた別の話。
実際に会社でやれなければ、意味がないですよね。
では、どうすれば社員が「新しい試み」に参加してくれるのでしょうか?
答えを言う前に、一度確認すべきことがあります。
それは、
「新しい試みをやるとき、その意図を説明できているか」
ということです。
たとえば、朝礼でお互いをほめるワークがあって、
それを取り入れてみたいという社長さんがいたとします。
これを導入するとき、
「明日から、朝礼でお互いのいいところをほめるから」
と、「やること」だけを伝えていないでしょうか?
「何をやるか」だけを言われると、社員は何だかよくわからず、
「また社長が妙なことを始めたよ」と、
やらされ感でいっぱいの中、やることになります。
社員たちは訳もわからずやっているわけですから、
当然前向きな感情ではありません。
どちらかというと、「余計な仕事を増やされた」と思っています。
社長はそれが「どんなにいいことか」を実感していますから、
「やればいいのに、どうしてやらないんだ!」と思い
やらない社員を責めたくなってしまう。
こうして、社員のやる気が下がってしまうわけです。
そうではなく、「なぜやるか」を伝えることです。
この取り組みは、何のために取り入れて、
やることでどんなプラスのことが起こるのか。
これをきちんと説明する。
社員だって、きちんと説明されて、納得すれば
多少仕事が増えたって、そんなに嫌だとは思いません。
ただ、「余計な仕事」をしたくないだけです。
「朝礼でお互いのいいところをほめることで、自分が気づかなかった
強みや長所を発見することにつながるし、
お客さんとのコミュニケーションを高める練習にもなる。
だから、朝礼で5分だけ、お互いをほめる時間を作りたいんだけど」
と、やることの「理由」を説明してあげる。
それが「自分たちのためになる」「より成果が出やすくなる」
「仕事がやりやすくなる」と思えば、嫌とは言いません。
(それで嫌というなら、社長のあり方を見直すべきです 笑)
社員は、いわゆる「他人」です。
他人なんですから、言わないでわかるわけがない。
だから、わかるように説明して、納得してもらうようにする。
これがとても重要で、多くの人が忘れてしまうポイントなんです。
ちなみに、社員にちゃんと説明するためには、
社長自身がちゃんとわかっていなければいけません。
それくらい真剣に学ぶと、また違った結果を得ることができますよ。
★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント
「何をやるか」だけでなく「なぜやるか」も伝えよう
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