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縮小する業界でどう戦うか

私たちのビジネスは、常に成長市場だけで戦えるわけではありません。
というか、日本全体が少子化の傾向にあって、
市場はこれから全体的に小さくなっていくことが予想されますよね。

成長する市場では、作った分売れる、出した分売れる、
というように、とても商売がやりやすいですが、
市場が小さくなっていると、そもそもお客さんがいないので
売りようがないという状態になってきます。

その打開策のヒントが、先日見た「ガイアの夜明け」にありました。
 

富山県では、再放送が数ヶ月してから放送されるようで、
昨年の11月くらいの番組でしたので、ご覧になった方もいるかもしれません。

ある足袋メーカーが出ていました。

足袋といえば、着物のときに履く履物ですが、
私たちの想像通り、やはり商売は厳しく、どんどん廃業しているそうです。

そんな中、足袋を使って勝負に出た会社が、「きねや足袋」さん。

この会社は、伝統ある足袋屋さんですが、市場の縮小に対応して
あるものを開発し、販売を始めたんです。

それが、「足袋シューズ」。
 

マラソンブームに乗って、足袋をベースにしたランニングシューズを開発し
マラソンを走るランナーに提供しています。

実際履いてみると、まるで靴を履いていないような、裸足の感覚で
喜んで履いているランナーの人も多いようです。

足裏にクッションがないので、走るフォームが悪いと足が痛くなります。
なので、これを使って高校生のフォーム改善をしている学校もあるとか。
 

伝統を守って、着物の足袋だけを作っていたら、市場が縮小して
どんどんニーズがなくなり、売れなくなります。

いい品物の伝統、技術は守りつつ、それを新しい市場に提供する。
これができる会社が、縮小する市場でも生き残っていくわけですね。
 

ただ、これも「ブームに乗って」やっていたのでは、失敗します。

「マラソンが流行ってるから」というだけの理由で狙っていくと
そこに既に、真剣に取り組んで開発している競合がいますから、
安易な気持ちで参入した会社はひとたまりもありません。

そうではなく、「自社の強み」を徹底的に分析した上で
それを使って勝負できるマーケットがどこかを見極めることが重要です。

決して「流行っている」「儲かりそう」という理由ではなく、
「ここでなら自分たちの資源が有利に使える」ところを選ぶのです。
 

新しい市場に飛び込んでいくのは、リスクも伴います。
はっきり言って、その決定をするには勇気も要ります。
代々続いている会社だと、先代に気を遣うこともあるでしょう。

ですが、もし「このまま続けたら衰退する」と思うのなら、
その決断は可能な限り早くした方がいいです。

余力が残っているうちなら、多少のリスクも追うことができますが、
ジリ貧になってからでは、身動きが取れなくなってしまうからです。

何でもかんでも「決断しろ」と言うつもりはありませんが、
怖いからと言って決断を先延ばしするのはよくない。

自分と社員さんが一番喜べる選択をするようにしてください。
 

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余力のあるうちに、他の市場に挑戦してみよう


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