各項目で、卓越した実践・判断・影響力を持つ状態
🟦 在り方(Being)カテゴリ
中項目 | Level 5の到達基準 |
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誠実さ | クライアントや状況にかかわらず、嘘偽りなく率直で透明な関わりを貫いている。難しい対話でも誠実さを保ち、場を壊すことなく信頼を深める。 |
倫理観 | 守秘・境界・自立支援などの倫理的判断を、状況に応じて柔軟かつ正確に行える。曖昧な状況でも明確な判断軸を持ち、迷いや不適切な関わりが生じない。 |
自分軸・在り方の安定 | 自己一致を保ちつつ、クライアントの状態に影響されすぎず安定して在る。自分の価値観や感情に巻き込まれず、意図的に関わる姿勢が無意識レベルで体現されている。 |
離別感 | 自他の境界を明確に保ち、相手の感情や課題に巻き込まれない。距離感を見極めた上で、支援に必要な介入ができる。過剰な共感・介入・引き受けが一切ない。 |
対等性 | 経営層や専門職など地位や知識の高い相手に対しても、対等な関係性を自然に築き、安心かつ率直な対話を促す。上下感・迎合・権威の持ち込みがない。 |
厳しさ・真実への覚悟 | クライアントが目を背けたがるテーマにも丁寧かつ率直に向き合わせ、逃げ道を与えず本質的な対話に導ける。ごまかしや言い訳を見逃さず、恐れずに問いを立てられる。 |
信頼 | 相手がどんな状態であっても、可能性と成長を確信して関わり続ける。表面的な行動ではなく本質的な変容を信じており、本人以上にその力を信頼している。 |
🟩 技能(Skill)カテゴリ
中項目 | Level 5の到達基準 |
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理解力 | クライアントの言葉・非言語・背景構造を深く理解し、本人すら自覚していない内的な構造(価値観・信念・葛藤)まで正確に把握・整理できる。 |
関係構築 | 一貫して高い信頼と心理的安全性を保ちながら、真に深い対話ができる場をつくる。単なる居心地のよさでなく、変容が起きる緊張感と集中も共存する。 |
質問力 | 高度な問いかけにより、本人の思考の枠や自己像を揺さぶる気づきをもたらせる。問いの質・タイミング・流れが一貫して意味を持ち、効果的に変容を導く。 |
対話設計力 | セッションの全体構造を意図的にデザインし、テーマに応じて柔軟に再構成できる。進行と自由、論理と直感を両立し、クライアントを的確に導ける。 |
介入・フィードバック | 本質的な気づきや視点転換を生むフィードバックが自然かつ的確に行える。挑戦的な介入であっても信頼を壊さず、クライアントが受け止められる。 |
変化促進力 | 単なる気づきで終わらず、価値観・行動・感情・環境への明確な変化を生み出す対話ができる。現実における成果・影響にまでつながる支援ができる。 |
論理的思考・構造化力 | 複雑・抽象的な話でも矛盾や飛躍を的確に整理し、全体像・論理構造としてクライアントと共有できる。直感と論理の統合的思考ができる。 |
✅ 中項目 × 小項目一覧(Level 5基準)
🟦 在り方(Being)
中項目 | 小項目(Level 5基準) |
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誠実さ | ・どのような相手や状況でも、誠実で率直な関わりを貫いている ・不都合なことや場が緊張する場面でも、真実を偽らずに扱える |
倫理観 | ・守秘・境界・依存防止の判断が高度な状況でも的確に行える ・関係終結や契約の判断も含め、倫理的配慮を自然に行っている |
自分軸・在り方の安定 | ・相手の感情や混乱に巻き込まれず、安定した状態を保てる ・自分の価値観を押しつけず、冷静な判断と関わりができる |
離別感 | ・相手の感情や課題に過剰に巻き込まれず、境界線を保てている ・支配・迎合・同化をせず、対話の主導権を相手に委ねている |
対等性 | ・役職や専門性を問わず、相手と自然に対等な関係を築ける ・相手の意見に臆せず、自分の意見も率直に伝えられる |
厳しさ・真実への覚悟 | ・相手が目を背けたい現実に対しても、逃げ道を作らず率直に向き合えるよう関わっている ・甘えや言い訳を見逃さず、本質に目を向けさせる問いができる |
信頼 | ・クライアントの可能性や成長を揺るぎなく信じて関わっている ・現時点での言動に囚われず、未来の変化を確信している |
🟩 技能(Skill)
中項目 | 小項目(Level 5基準) |
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理解力 | ・相手の発言を文脈・非言語を含めて正確に理解できる・発言の裏にある意図・信念 ・価値観を読み取れる・事実と解釈を区別して捉えられる |
関係構築 | ・安心と緊張のバランスが取れた信頼関係を構築できる ・深い対話が可能な場を自然に創り出せている |
質問力 | ・本質を突く問いによって、思考や自己像の変容を引き起こしている ・問いの意図・順序・タイミングを的確に設計できる |
対話設計力 | ・セッション全体の流れを柔軟かつ意図的に設計・再構成できる ・即興性と構造性の両立が自然にできている |
介入・フィードバック | ・クライアントにとって受け入れ可能で、かつ変容を促すフィードバックができる ・挑戦的な介入でも信頼を損なわず、意義ある対話を保てる |
変化促進力 | ・セッション内の気づきが、実際の行動・感情・結果に影響している ・単発の支援で終わらず、継続的な変化を設計できる |
論理的思考・構造化力 | ・話の論理展開や飛躍・矛盾を整理し、クライアントと共有できる ・複雑な話でも構造を捉え、直感と論理の統合で整理できる |