さて、今日は前回の続きです。
(前回はこちら)
https://www.180-0004.com/?p=3235
「なんだかもやもやする」というOさんとのコーチングで
まずは「もやもや」という言葉を定義して
「はっきりしない」と言い換えたのでした。
そして、「もやもや」の正体を暴いた後、
「で、理想的な状態はどんな状態ですか?」
という質問をしたところまでお話したんですね。
さて、この質問をすると、Oさんは
「そうですね。さっきまではもやもやを晴らしたかったんですけど、
今はどちらかというと、迷いなく進みたいって感じですね」
という答えを返してくれました。
「もやもや」という不確実な言葉ではなく、
「迷いなく進みたい」と、理想的な状態も明確になってきました。
あとは、この理想をサポートするだけです。
ここで重要なのは、Oさんの使った言葉。
言葉には無意識の考えがよく表れます。
「迷いなく進みたい」ということは、今は迷っているということです。
なので、Oさんに確認します。
「ってことは、今は迷っているわけですね?」
「・・・あ、そうですね。そうだそうだ、迷ってます」
「何と何で迷ってるんですか?」
「今の仕事をこの調子で続けていくべきか、
別の分野に挑戦していくべきか、ってことですかね」
「なるほど、で、どっちを選ぶとどうなるんでしょう?」
「今の仕事は、悪くないんですけど、もう先が見えているんですよね。
で、前のようなワクワク感も感じられないんです。
別の分野はよくわからないんですけど、前みたいに
あれこれ試したり、検証したりするのは楽しそうな感じがしますね。
あー。。。そうか、俺、別の分野に挑戦したかったのか・・・」
と、Oさんが自分の気持ちに気づいたところで、ミニセッションが終了。
「もやもや」は完全に晴れ、迷いもなく、やりたいことが明確になって、
Oさんの中で具体的な行動プランまで出来上がったようでした。
ここで重要なのは、「○○したい」という言葉です。
今回は、「迷いなく進みたい」でしたが、この「○○したい」は
「現状と違う状態」を示しています。
今、迷いがあるから、「迷いなくしたい」
今、楽しくないから「楽しいことをしたい」
今、儲かってないから「儲けたい」なんです。
ちなみに、今儲かってる人は「もっと儲けたい」になります。
自分の状態がわからない、何で悩んでるのかもはっきりしない。
そういうとき、ふと「○○したい」と出てきた言葉を
注意深く掘り下げて考えてみるのです。
こんなところに、自分の「答え」の手がかりが眠っているんですよ。
★やる気のある人材を育成するコーチングスキルのポイント
「○○したい」という言葉に注意してみよう
初めてでも10分で1on1ミーティングができるツールを無料プレゼント!
- 「部下育成のために1on1がいいっていうけど、何を話せばいいの?」
- 「部下と面談しても話が盛り上がらないし、部下の行動も変わらないよ」
- 「1on1なんて、やっても時間の無駄なんじゃないの!?」
普段忙しい管理職の方には、こう思う方が多いのではないでしょうか?
- 会社で1on1をやれと言われたけど、部下と何を話していいかわからない
- 部下と面談しても話が盛り上がらないし、部下の行動も変わらない
- 流行りの1on1をやっているけど、いつも上司が一方的に話して終わってしまう
こんな問題を、1枚のシートで解決できます!