コーチングを学ぶと、最初に言われるのが、
「答えは相手の中にある」
という考え方。
これがコーチングの基本姿勢だと言ってもいいでしょう。
コーチングを受ける人(クライアント)の中に答えがあるんだから、
他人であるコーチが「ああしなさい」「こうしなさい」と
答えを押し付けてはいけませんよ、ということなんですが、
よく、経営者向けのセミナーなどでお話すると、
「答えは相手の中にあるっていうけど、そんなことはないよね」
と言われることがあります。
いわく、「知らない答えは引き出せないでしょ」というもの。
たしかに、統計を学んだことのない人に対して
「商品Aと商品Bの売れ行きに差があるかを、統計的に解析して」
と言っても、それは無理な話。
相手の中に答えがないことも、現場では多々あります。
ただ、この話には大きな勘違いがあります。
大前提として、「コーチングは相手の中から答えを引き出すもの」
という考え方があるんです。
この、「答えを引き出す」が、違う。
たしかに、答えを引き出すこともありますが、
本質的には、コーチングは答えではなく、
もっと重要なものを引き出しているんです。
それは、【相手のパフォーマンス】です。
能力や才能と言い換えてもいいでしょう。
コーチングは、対話や質問を通して、
相手が自分を制限している思い込みや考え方を改善し、
それによって十分な能力を発揮できるようにするものです。
そして、迷いや不安などの感情に対処して
より本人のゴールにふさわしい選択・決断ができるように
感情的な支援をするというものです。
知識・情報をどうこうするものとは、ちょっとレベルが違う。
プロのコーチングは、そういう意図を持ってやっているわけです。
その視点からいうと、やはり「答えは相手の中にある」んですよね。
その人の中で最高のパフォーマンスは、その人の中からしか出てこないし、
その人の決断は、その人にしかできません。
もしかすると、誤った選択をするかもしれませんが、
そのときにコーチは、間違いを学びに換え、目標達成の糧にします。
失敗しても前に進めるような強さを引き出すのが、コーチです。
コーチングを使えば、どんどん正解がわかって、失敗しなくなるのではない。
コーチングなら、失敗しない答えを引き出されるのではない。
失敗してもへこたれない強さを引き出すのがコーチングだし、
失敗を恐れず、信じた決断を実行できるようにするのがコーチングです。
最終的には、コーチングを受ける人の「自主性」を育て
自分で自分の人生を作っていけるようになっていただく。
これが、プロコーチの仕事だと思って、日々取り組んでおります。
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