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■ 冷たい人のほうがコーチングが上手な理由

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私はコーチングを教えることもあるのですが、
生徒さんにもいろいろな人がいます。

その中で、コーチに向いているとよく言われるのが
相手に共感する力が高く、寄り添う力が高い人。

そういう人は、心のつながりを作りやすく、
クライアントも安心してコーチに委ねることができますからね。
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そういう方向で考えると、私はコーチには向いていません。

子供の頃から、母親に「あんたはどうしてそんなに人に興味が無いの?」
と言われてしまうくらい、自分のことばかり考えています。

人の気持ちがあまりわからず、共感することもあまりありません。
寄り添うこともせず、突き放したりします。
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ですが、私がコーチすると、
今までどこに相談しても解決しなかった、という問題が解決したり、
やる気が失速せず、何年も持続したり、
大の大人が人目もはばからずに泣き出したりします。
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どうしてこんなことが起こるかというと、
「共感しない」「寄り添わない」からこそ、です。
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私がカウンセリングを学んだときに、このようなことを言われました。

【相手の問題は、私の問題ではない】
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たとえば、「売上が落ちて困っている」という人が相談に来たとします。
そのとき、売上のことで困っているのはクライアントです。
コーチの売上は、別に落ちてはいないわけです。

つまり、売上が落ちているというのはクライアントの問題であって、
コーチの問題ではありません。
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未熟なコーチやカウンセラーだと、ここで相手の問題を
自分のことのように考えてしまい、必死に解決しようとします。

クライアントが自分で解決すべき問題を、コーチが解決しようとするので
クライアントの本来の問題解決能力を使うことなく、
本質的な解決にも至らず、表面的に丸く収まったような気になるのです。
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問題を解決するのは当事者であるクライアントであって、
究極的には、コーチはその問題を解決する必要はないわけです。
だって、コーチの問題じゃないんですから。

もちろん、プロとして問題解決を支援するんですが、
問題解決をするのはあくまでクライアント自身です。
そもそも他人の問題を解決することなどできません。

だから、プロのコーチは、そのスタンスを明確に持っています。

「それはあなたが解決すべき問題です」
「私はあなたではないから、私が解決してあげることはできません」
「あなたが自分で解決するための手助けをすることはできます」

これを明確に自分の中で持っていて、きちんと表現します。
だから、クライアントはクライアント自身の問題を自分で解決する。
この「自分で解決する」ことが、最も有効な解決策なのです。
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この姿勢を持つには、
「相手の問題に干渉しない」「相手が自分で解決することを信じる」
「自分は解決できないということを受け入れる」
ということが必要で、実はこっちのほうが難しいです。

相手の問題を解決してあげたい、という優しい人ほど
「それはあなたの問題です」と言えない。

私のように冷たい人のほうが、やりやすいんですよね。
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もちろん、本当に全部「知らないよ」とやっていいわけではありません。
相手に良くなってほしいと思う気持ちは変わらないんですが、
その中に冷静さや離別感を持っていることが重要です。

このバランスを保つことが、コーチとしての技量のベースになるのです。
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