以前も同様のテーマでメルマガを送りましたが、
「この社員は改善の見込みがないな」
「この人はもう、辞めてもらうしかないな」
という社員って、残念ながらいると思うんです。
みんながみんな前向きで、課題があっても乗り越えられる
というような人ばかりならいいんですが、
こちらの想定を超えて問題を抱える人もいますよね。
そういう人に「辞めてもらう」という決断をする前に、
もう一つ試してほしいことがあるんです。
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同様のテーマでYouTubeに動画も出していますので、
お時間のあるときに見てみてください。
(「諦めずに育てる?」「辞めてもらう?」部下育成に見切りをつけるラインとは?)
>> https://youtu.be/xz_tNCKSSHI
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問題社員にもいろいろいて、
「明らかに故意に、会社に害をなす人」なんかもいたりしますから、
そういうのは論外として、
・何度言っても改善の見込みがないとか、
・なかなか言うことを聞かず、自己流でやろうとするとか、
・理屈ばかりをこねて、なかなか行動しないとか、
そういう人でも、最後の可能性を探ってみてほしいなと思うのです。
「最後の可能性と言っても、やれることは全部やったよ?」
「本人にやる気がないんだから、無駄なんじゃないの?」
という考えもよくわかりますし、
問題社員は簡単に改善しないから問題社員なわけで、
それが難しいことも承知した上で、なんですが、
多くの方が見落としているポイントがあるんです。
それは、
【人の行動には、全て理由と目的がある】
ということです。
たとえば、ダイエットしなきゃいけないとわかっているのに
食べ過ぎを辞められない人は、
「わかっているのに食べ過ぎる」という行動を取っているわけですが、
その食べ過ぎには、
「食べることで不安を紛らわせている」
「食べる以外のストレス解消法を知らない」
「『たくさん食べる自分』という自己イメージを壊したくない」
のような、本人でも気づいていない理由があったりします。
これを理解して、理由を解消することができれば、
その人の行動が変わることもあり得る、というか、
私たちプロコーチは、そうやって行動変容を起こしています。
ですから、「この社員はもうダメだ」と見切りをつける前に、
最後に一つ、
【その人が問題行動を取る理由】を探ってみてほしいのです。
動画の中でも紹介した出版社のKさんは、
パワハラ的な言動で部下に悪影響を与えてきていましたが、
パワハラの根っこの理由は「自信がないこと」でした。
自信がないから、自分の正しさを強く主張する。
それ以外の言動を認めることができない。
他者に親切にする、伝え方に配慮する心理的余裕がない。
だから、部下に必要以上に厳しく当たってしまっていたんです。
その「理由」である自信のなさを解消することで
Kさんは部下に親切に指導するようになり、
会社の中で頼れる戦力に変わりました。
諦めることなく、深く相手を理解することで
改善できることも多いのです。
では、どうすれば「問題行動の理由」がわかるかというと、
「あなたの○○という行動は、受け入れがたく困っている。
ただ、あなたが故意にそうしているのではないと思っている。
どうして○○のようにしてしまうのか、教えてほしい」
というように聞いてみるのが良いでしょう。
「どうして○○するんだ!?」のように
相手を責めるニュアンスで言わないのがポイントです。
あくまで相手の立場や感情を尊重した上で、
「だけど、それは私たちとして望まない行動である」と伝え、
一緒に改善していく姿勢で問いかけます。
当然、簡単にできることではありませんし、
やってみても答えが出ないこともあるでしょう。
本当にどうしようもない場合だってあると思います。
ですが、ご縁があって入ってきてくれた社員さんですから、
最後まで改善の道を探って、できるものなら
一緒に仕事し続けられるといいと思うのです。
私の個人的な意見・願いではありますが、
どうにか最後まで、改善の道を探し続けていただきたいと思います。
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動画では「見切りをつける」ラインと、
それにまつわるコーチング的な話をしています。
参考にしてみてください。
(「諦めずに育てる?」「辞めてもらう?」部下育成に見切りをつけるラインとは?)
>> https://youtu.be/xz_tNCKSSHI
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