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なぜか貧乏くじばかり…「頑張ってるのに報われない人」が見落とす、たった一つのこと

この記事のポイント

  • 「頑張っているのに報われない」と感じる人とそうでない人の違いは、行動そのものではなく、その行動の裏にある「感情」にあります。
  • 報われないと感じる人は、「~ねばならない」という義務感や自己犠牲の感情から、いわば「嫌々」行動していることが多いです。
  • 一方、周りから評価され、本人も楽しんでいる人は、「やりたいからやる」という自発的な感情で、楽しみながら行動しています。
  • この負のループから抜け出す鍵は、行動の動機を「義務感」から「貢献」や「より良い成果のため」というポジティブなものへシフトさせることです。

「なんで私ばっかり…」頑張りが報われない人の嘆き

先日、お酒の席でこんな話題になりました。

「世の中には、『こんなに頑張ってるのに、全然報われない』と感じている人が、ものすごく多い」と。

「一生懸命、周りに尽くしているのに評価されない」
「気づけばいつも、面倒なことばかりやる羽目になって、貧乏くじを引かされている」

あなたも、こんな風に感じたことはありませんか?

幸い、私自身はあまりこういう経験はありませんが、周りを見渡すと、確かにそういう方はいます。本人はとても善良で、やる気も能力も高い。色々なことに人一倍よく気がつく。だからこそ、目の前の問題や「誰かがやらなければいけないこと」に気づき、良かれと思って率先して対処する。でも、その頑張りがなぜか評価されず、「なんで私ばっかり…」と、静かに心を消耗させていくのです。

同じことをしても「評価される人」と「評価されない人」がいるのはなぜか?

不思議なことに、同じように問題に対応しているのに、「〇〇さん、ありがとう!」「さすがだね!」と周りから感謝され、評価される人もいますよね。

やっていることは同じ。なのに、なぜか自分は「評価されない側」になってしまう。一体、この差は何なんだ!?…と、不公平に感じてしまうのも無理はありません。

実はこれ、あなたの行動そのものではなく、「その行動を、どんな感情でやっているか」が原因かもしれません。

ケース①:「やりたいからやる」人の内面

周りから評価され、本人も楽しそうな人。彼らの多くは、その行動を「好きでやっている」か、少なくとも「苦にならずにやっている」ケースがほとんどです。本人が「やりたいから」「やった方がいいから」というポジティブな動機でやっている。嫌なことをしているわけではないので、周りから評価されなくても、あまり気にならないんですね。純粋な貢献意欲から動いているので、周りもその好意を素直に受け取りやすいのです。

ケース②:「やるべきだからやる」人の内面

一方で、頑張りが報われず不満に思う人は、「~しなければならない」という義務感で行動していることが多いんです。「本当はやりたくないけど、私がやるべきだから」と、どこかで自己犠牲的な気持ちを抱えている。だから、行動している時点で、自分の中に「こんなに嫌なことをやってあげているんだから」という、無意識の“貸し”のような感情が生まれています。この「損してる感」が、周りにもなんとなく伝わってしまうのかもしれません。

「損してる感」が貧乏くじを引き寄せるメカニズム

この内面の感情の違いが、あなたの現実を大きく変えてしまいます。

好きでやっている人は、
評価されなくても、本人が満足しているので不満に思いません。もし評価されたら、それは嬉しいサプライズ。だから、ますます気持ちよくその行動に取り組めるようになります。

嫌々やっている人は、
「こんなに頑張ったんだから評価されて当然だ」と思っています。だから、評価されないと強い不満を感じる。もし評価されても、それは「当たり前」のことなので、たいして嬉しくない。むしろ「これくらいじゃ割に合わない」とさえ感じてしまうかもしれません。

これでは、後者の人は、何をしても満足感を得られず、「いつも貧乏くじを引かされている」と感じてしまうのも当然ですよね。

貧乏くじのループから抜け出すための思考シフト

もしあなたが、この「報われないループ」にハマっていると感じるなら、一度、ご自身の心の声に耳を澄ませてみてください。その行動を、「誰かのため」ではなく、「自分のため」の視点に切り替えてみるのです。

「評価されるためにやる」のではなく、「より良い成果を出すために、自分がやりたいからやる」へ。
「私がやらなきゃいけないからやる」のではなく、「チームのために、やった方がいいからやる」へ。

この、ほんの少しの思考のシフトが、あなたの「損してる感」を消し去り、行動そのものを楽しめるように変えてくれるかもしれません。

「どうせやるなら、気持ちよくやろう」。この在り方が、あなたの周りの評価、そして何よりあなた自身の満足度を、劇的に変えていくはずです。


この記事を書いた専門家

中城 卓哉(なかしろ たくや)

パワーコーチ株式会社 代表取締役
経営者・管理職専門のビジネスコーチ

「私たちは夢を叶える会社です」を経営理念に、経営者や管理職が抱える「人の問題」に特化したコーチングを提供。科学的な理論と豊富な現場経験に基づき、幹部育成、チームビルディング、組織のビジョン設定などをサポート。クライアントが本来持つ能力を最大限に引き出し、ビジョンの実現に貢献することをミッションとする。「在り方」と「やり方」の両立を重視し、小手先のテクニックではない、本質的なリーダーシップ開発に定評がある。

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