人材育成×コーチング コーチング

コーチングの基本は【聴く】ことではない

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以前、ある交流会でお会いした人と、数名で話していたときのこと。
私に「コーチングって、何ですか?」と質問した方がいました。

 

まあ、コーチングというのは、わかるようでわからないですし、
馴染みのない方からすると、聞きたくなるのもよくわかります。

そこで、噛み砕いてお答えしようと思ったそのとき。
もう一人の、年配の男性が、割って入ってこう言ったのです。

 

「コーチングってのは、話を聴いてあげることなんですよ」

 

・・・

ええ。間違っちゃいないですよ。

 

けどね。それでは浅すぎる。
コーチングの本質にかすりもしていないのです。

まあ、私も大人ですから、その場は彼の顔を立てて黙っていましたが、
コーチングは、「話を聴く」だけだと、ちょっと不十分なんですね。

 

もちろん、相手の話を聴くのは大前提なんですが、
「聴く」ことを目的にしていると、
うまくいかないことが多い。

私たちプロコーチが、コーチングのときに気をつけているのは、

 

【相手を理解する】ということです。

 

【聴く】と【理解する】では、その密度が圧倒的に違います。

「聴く」の場合は、相手の言葉をそのまま聞いていればいいですが、
「理解する」ためには、相手の言葉の意味や思考、感情を
詳細に読み取りながら聞かなければなりません。

さらに、自分の理解が間違っていないか確認したり、
相手の言葉が本音かどうかを観察したり、
言葉に出さない気持ちや、奥に秘めた本当の考えを引き出さなきゃいけない。

 

【理解する】の方が、圧倒的に相手への興味が強いのです。

 

そして、「理解しよう」としてくれるコーチには、
相手も「理解できるように話そう」としてくれます。
心を開きやすいので、本音を引き出し、深いレベルのコーチングができます。

 

ですから、部下の育成にコーチングを使おうという場合には、
ただ「聞いている」だけではなく、
部下の考えや気持ちを「理解する」ように聞いたほうがいい。

「この人のことを、理解しよう」
この意識を持つと、聞く姿勢も変わりますし、
もっと踏み込んだ質問ができるようになります。

 

そのための具体的な質問のスキルなどは、本を読めば書いてありますが、
スキルを使う「目的」がずれていると、うまく使えません。

ただ「聴く」のではなく、「理解する」つもりで聴く。
ちょっとだけ、意識してみてくださいね。

 

★やる気のある人材を育成するコーチングスキルのポイント

相手の話を「聴く」のではなく、相手を「理解」しよう


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