よく、スモールビジネスの方から相談を受けるんですが、
けっこう多くの方が勘違いしてしまっていることがあります。
それが、
「多くの人に○○を届けたい」
「たくさんの人の××の悩みを解決したい」
という思いです。
「え、たくさんの人に喜んでもらいたいんだから、いいじゃん」
「お客さんは多ければ多いほどいいじゃん」
と思う方もいると思うんですが、
「多くの方に届ける」「たくさんの方をお客さんにする」というのは
ちょっと気をつけないといけないんです。
先日コーチングしたYさんは、
これからセミナーをやっていこうと、ご自身の棚卸しをしていました。
「こうすれば目標達成できる」というネタをお持ちなんですが、
それがどうも、確信を持ちきれないというんです。
確信を持ちきれないし、やりたいという感情もいまいち強くないので、
モヤモヤとした気持ちで行動に移せないまま悩んでいました。
そこで、確信を持ちきれない理由を掘り下げて聞くと、
こんなことを言ったんです。
「この方法は私がやって上手くいきましたけど、
他の誰がやっても100%うまくいくわけじゃないんです」
「やったけどうまくいかなかった、あいつは詐欺師だ、
って言われるのが恐いのかもしれません」
私たちコーチのような、方法論やメソッド、ノウハウを商品とする人は
似たような問題を抱えていることが多いです。
すなわち、
「うまくいく方法を教えるけど、全員が100%できるわけではない」
というものです。
だから、できない方の人の気持ちを考えてしまって
自分の教える方法論に確信を持ちきれない。
結果、確信を持って伝えられないので、
「○○してうまくいくかもしれない方法を教えます」
みたいな、よくわからんセミナーができあがる(笑)
でも、これって仕方ないことなんですよね。
たとえば学習塾だって、同じ授業をしても
めっちゃ成績が伸びて満足する子供もいれば
ぜんぜん成績が伸びずに退屈している子供もいます。
ラーメン屋さんだって、同じ二郎系ラーメンでも
めっちゃジャンクな味が好きで毎日のように通う人もいれば
量とニンニクにやられて「二度と行かない」という人もいます。
すべての人に満足してもらうということは、できないわけです。
学習塾だったら、
「塾だけでなく自宅でも学習する子」
「授業中に集中して、課題をサボらずにやってくる子」
「わからないことをそのままにせず、きちんと質問する子」
であれば成績は伸びますが、
「自宅では1分も勉強しない子」
「塾に来ても授業中ぼーっとしてる子」
「わからないことを放置してしまう子」
では、どんなに塾の先生が頑張っても成績は伸びません。
それを、「たくさんの子の成績を伸ばします」って言ってると
後者のような子供まで成績が伸びると期待して来てしまい、
「成績が伸びなかった」と文句を言ってしまうわけです。
ですから、後者のような子供は最初から入塾をお断りするとか、
「塾だけでなく自宅でも学習する子」
「授業中に集中して、課題をサボらずにやってくる子」
「わからないことをそのままにせず、きちんと質問する子」
であれば、成績を伸ばします。
というような伝え方をしてあげる必要があるわけです。
私たち中小企業は、というか、大企業であっても、
すべての人を満足させることはできません。
大企業なら経営資源が豊富なので様々な人に合わせて
いくつもの商品・サービスを提供できますが、
中小企業や個人事業ではそういうわけにもいきません。
「こってり味が好きな人のためのラーメンです
あっさりしたものが好きな人には合いません」
「会話を楽しみたい人のための飲み屋さんです
カラオケで盛り上がりたい人には合いません」
「たくさん荷物を運びたい人のための車です
ブイブイ走りを楽しみたい人には合いません」
のように、自分たちの商品・サービスで喜んでもらえる人と
喜んでもらえない人を明確にしておく。
「多くの人」ではなく、どんな人なら喜んでもらえるのか、
どんな人は喜ばせられないのか、ということを
明確にメッセージとして表現していくことが必要なんです。
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