ブログ 人材育成 コーチング ビジネス

経営理念が社員に浸透しない2つの理由

Pocket

社長さんと話をしていると、よく言われる悩みに
「なかなか経営理念が浸透しないんだよね」
「社員に理念が伝わっていないんですよね」
というものがあります。

社長としては、「こういう理念で会社をやっていきたい」
という思いがあるのに、それが社員に伝わっていない。
社長の思うような動きをしてくれない。

これ、いろいろな会社で耳にする話です。

それで、「一度言ったくらいではわからないから」と
毎日朝礼で唱和したり、何度も社長の訓示で話して聞かせたり、
オフィスの壁に理念を書いて貼っておいたりするんですが、
一向に伝わらず、頭を悩ませてしまうんですよね。
[br num="1"]

こういうとき、もちろん会社の数だけ事情がありますから、
社員に理念が伝わらない理由もたくさんあるわけですが、
いろいろ話を聴いていると、だいたい2つに集約されるかな、と。

社員に理念が伝わらない理由は、
・理念が明確でなくて理解できない
・社長がその理念を生きていない
と、だいたいこの辺に落ち着いているようです。
[br num="1"]

まず、「理念が明確でなくて理解できない」。
理解できないものは、行動に移せません。

たとえば「お客さまの笑顔のために全力を尽くします」
という理念はとても素晴らしいですが、
「お客さまの笑顔」も「全力を尽くす」も、抽象的な言葉なので
人によって解釈が異なってしまう。

お客様の笑顔のために、いい商品を開発しようという人もいれば、
お客様の笑顔のために、何度も足を運ぼうという人もいれば、
お客様の笑顔のために、お笑いのネタを仕入れようという人もいるわけです。
[br num="1"]

社長は「お客さまの笑顔のために、丁寧に仕事しよう」と思っていても
社員は「お客さまの笑顔のために、スピードを上げよう」と思っていたら
「伝わってないな」となってしまう。

けど、社員は「お客様の笑顔のために全力を尽くして」いるわけです。
その方向性が、社長の思ってたのと違うだけ。

だから、社員に伝えるときは、ここを明確にしなければいけないわけです。
[br num="1"]

 余談ですが、アンソニー・ロビンズの教材の中に、
 「Code of Conduct」という言葉が使われていました。
 日本語で言うと、「行動規範」という意味のようです。

 「理念」はビジネスの方向性。「ビジョン」は実現した未来。
 「価値観」は優先事項の明確化。「行動規範」は仕事の基準。
 それぞれを分けて、明確な言葉にして伝えるとわかりやすいですね。
[br num="1"]

で、その次の「社長がその理念を生きていない」ですが、
それはもう、そのまんまです。

「お客様の笑顔のために」と言っている社長が、陰で
「あのお客は売上にならないから、後でいいよ」と言ってたり、
「全力を尽くします」と言いながら、材料をケチったり、
そういうことをしていたら、そりゃ伝わるわけがありません。

人は、その人の言葉より、行動の方をよく受け取ります。
コミュニケーションの研修などでよく出てくる「メラビアンの法則」は、
もともとそういう意図で使われています。

「我が社の理念」を作ったならば、まず社長が、その理念のとおりに振る舞う。
その振る舞い方を見て、感度の高い社員から順に、影響を受けてきます。
その上で、明確な言葉を伝えていくことです。
[br num="1"]

私がセミナーの業界に足を踏み入れたばかりの頃、
ある大先輩の講師の方が、こう言いました。

「セミナーなんてのはさ、生き様しか伝わらないんだよ」

この言葉は、10年以上たった今でもよく覚えていますし、
自分に対する戒めにしています。

セミナーに限ったことではなく、社員を育てるときもそうですし、
子供の育ち方も、親の振る舞いや生き方がよく伝わっています。
[br num="1"]

「生き様」というと、ちょっと精神論っぽくなりますが、
今まで多くの人の相談に乗ってきた中で、これほど重要なポイントは
ないと言えるくらい、重要です。

日々、この「生き様」を、向上させ続けていきたいものですね。
[br num="1"]

★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント 

理念は自分の行動で示し、明確な言葉で伝えよう

Pocket

-ブログ, 人材育成, コーチング, ビジネス

© 2021 おとうふメンタルを活かして望む結果を創り出す パワーコーチ株式会社