先日、メルマガ読者のUさんから質問のメールをいただきました。
(引用ここから)
> 大きくはなくてもある程度成功してしまった人が自己肯定感を作る場合、
> 何か良い方法はありますでしょうか。> ネット記事や本にあるような『自己肯定感を高められる方法』を
> 片っ端からやってみたのですがどれもうまくいきませんでした。
> 理由は簡単で、年齢もキャリアもほどほどに良いところまで行ってしまったので、
> 「それをやってしまったら、今までの自分を否定することになるじゃん!」と考えてしまうのです。
もっと言ってしまうと、自己肯定感を高められない自分も認められず、
> 自己肯定感がとても下がっている理由が分からない自分も認められず、
> 高めるための方法も分からない自分も認められず、
> ドツボにはまっているな、と自分を俯瞰して見ています。
(ここまで)
今日は、この「ある程度成功してからの自己肯定感」について
一緒に考えてみましょう。
まず、メールにあった
「ネット記事や本にあるような『自己肯定感を高められる方法』」
について。
Uさんがやってみた方法がどんなものかはわかりませんが、
「毎日1つ、自分をほめてみよう」
「自分の短所をプラスに言い換えよう」
みたいな感じなのかなと思います。
こういう方法は、「まったく自信がなくて自己肯定感ゼロ」
みたいな人にはある程度の効果があります。
「私なんて何の取り柄もないダメ人間だ」という自己否定を
「小さな声だけど挨拶ができた」と自己肯定することで
「100%ダメってわけじゃないな」と思えますので。
ただ、これって「ある程度できる人」には
効果がないどころか、逆効果になることもあるんです。
「私は営業の分野で成果を出してきた」という人が自分をほめると、
「今日も5件、アポをいただけた」と自分を肯定します。
だけど、その肯定は普段から自分でしているんですよね。
今さら同じことをしたって、たいして変わりません。
それどころか、
「私は営業ができるから自分を肯定できるんだ」という
【条件付きの自己肯定】を強化してしまいます。
ある程度できる人の自己肯定感というのは、
「私は〇〇できるから価値がある」
「私は△△したからここにいてもいい」
というように、自分を肯定するための条件を持っています。
条件付きの自己肯定は、条件が満たされるうちはいいんですが、
条件が満たされない状況になると、
途端に恐怖感や自信のなさを生み出してしまうんです。
「私は営業ができるから価値がある」という自己肯定は、
営業成績が振るわなくなると、途端にスランプになります。
「私はビジネスで成功したから価値がある」という人は
そのビジネスが失敗することが怖くて仕方なくなります。
「私は家族に恵まれているからここにいてもいい」だと、
家族に嫌われないように、気を遣う毎日になるかもしれません。
【条件付きの自己肯定】は、自分を肯定できることはできるんですが、
自己肯定する条件が、かえって自分を縛ってしまうんです。
では、どうすればいいのかというと、
【無条件の自己肯定】ができるようになればいいわけです。
「私は営業ができるから価値がある」ではなく、
「私は営業ができようができなかろうが価値がある」です。
自分を肯定するために必要な条件が、
何もなくても自分にOKを出す。
この状態を作ると、メンタルが圧倒的に安定します。
以前コーチングした、生命保険営業の長瀬さん(仮名)も、
【無条件の自己肯定】ができるようになったら
メンタルが安定して、常に自信を持つことができ、
いつも前向きなやる気を持って仕事に取り組むことができました。
それで、トップ営業マンが集まっている自社の営業部門で
全国7位の成績をあげることができたんです。
「でも、無条件に自分にOKを出すなんて、難しいですよ」
という声が聞こえてきますね。
そう、「それができたら苦労しないよ」なんです。
自分を認めるための条件というのは、
無意識に持ってしまっているので、自分で変えるのは難しい。
だからこそ、われわれコーチがいるわけで、
コーチングを受けていただければ対応できるんですけど、
どうにかして自分で取り組めないか、という人もいると思うので
次回の記事で【無条件の自己肯定】について
もう少し掘り下げて説明しますね。
楽しみにお待ち下さいませヽ(=´▽`=)ノ
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