能力開発×コーチング コーチング

続・ある程度成功してからの自己肯定感の作り方

前回の記事で、
「ある程度成功した人が自己肯定感を作るには」
という話をしました。

よく本やネットで言われる「自分を褒めよう」みたいなのは、
自己肯定感ゼロの人にはある程度有効だけど
既に能力や実績がある人には効果が薄いですよ、

「〇〇だから自分を肯定できる」ではなく、
「〇〇があってもなくても、無条件に自分を肯定できる」
となることが重要ですよ、

という話でしたね。

(前回の記事はこちら)

 

で、どうしたら『無条件の自己肯定』ができるか、
という疑問が残ったままでしたので、
今日はそれを紹介していきますね。

 

ある程度優秀な人が持ちやすい
「私は〇〇だから価値がある」という考え。

「私は営業ができるから価値がある」
「私は人気者だから価値がある」
「私はビジネスで成功したから価値がある」

これらは裏を返すと、

「私は営業ができないと価値がない」
「私は人気者でなければ価値がない」
「私はビジネスの成功がなければ価値がない」

という思考になってしまいます。

 

突き詰めて考えると、
「私自身は価値がない。だけど、〇〇があるから価値がある」
という自己否定に行き着くことが多いんですね。

 

前回ちょっと紹介した、保険営業の長瀬さん(仮名)も
「昨日より自分が進歩していれば自分を認められる」
と言ってたんですが、

それは裏を返すと、
「私自身は価値がない。
だから、毎日ちょっとでも進歩しないといけない」

という、ある種の強迫観念みたいなものでもあったんです。

 

想像してみてほしいんですが、
あなたの横に、24時間365日、鬼教官がついていて、
昨日よりも進歩していなかったら

「貴様、なぜ進歩しないんだ! この怠け者め!
そんなやつには価値などない!
今すぐにでも死んでしまえ!!」

みたいに、毎日罵声を浴びせてくるとしたら、どうでしょう?

 

「なにか昨日よりも進歩しなきゃ」と焦るか、
「そうか、自分には価値がないんだ」と自己否定するか、
どちらにしても辛い毎日になりますよね。

そんな精神状態で営業したって、売れるわけがありません。
だから長瀬さんは苦しんでいたんです。

 

・・・というわけで、
「私は〇〇なければ価値がない」
という考え方を変えないといけないんです。

 

この具体的な方法はいくつかありますが、
自分でやれる方法としてわかりやすいのは、

「ネガティブな言葉を、ポジティブに言う」
というテクニックです。

 

これは拙著にも載せた技なんですが、
「私は営業できなければ価値がない」という言葉を
爆笑しながら楽しそうに、なんなら踊りながら言うと、
脳が「楽しいんだ」と勘違いして、楽しい感情になるんです。

言ってる言葉はネガティブなのに、感情はポジティブ。
そうすると、脳は混乱してしまいます。

脳「あれ? 価値がないって、楽しい言葉だったっけ?」
みたいな感じです。

脳が混乱すると、それまで深刻に捉えていた
「価値がない」という言葉が、
感情を伴わないただの「音」になってしまうんです。

 

「私は営業できなければ価値がない」が「ただの音」になると、
自分に価値があるための条件が、わからなくなります。

脳が「私には価値が、あるんだっけ? ないんだっけ?」
と混乱しているうちに、

「私は営業ができようができなかろうが、価値がある」
という言葉を繰り返します。

すると、記憶喪失の人に刷り込みをしたように、
「そうか、私には価値があったんだ!」と
脳が新しい思い込みを持つようになる、というわけです。

 

ちょっとマニアックな話になってしまいましたが、
まとめると、ある程度できる人が自己肯定感を持つためには、

1.自分に価値があるための条件を見つけ出す
2.脳を混乱させて、その条件を壊してしまう
3.「自分には無条件に価値がある」と思い込む

という3ステップが必要です、ということです。

 

私が13年前にこれを習得してから、数え切れない人の
「条件付きの自己肯定」に向き合い、
「無条件の自己肯定」をサポートしてきました。

簡単ではありませんが、実際に変化が起こっている方法ですので、
参考にしてみてください。

 

Uさん、こんな感じですが、質問の回答になっていれば幸いです。


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