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なぜ学んでも結果が出ない?あなたの能力を封印する「メンタルリミッター」の外し方

鎖に繋がれた象

この記事のポイント

  • セミナーやコンサルで学んでも結果が出ない最大の理由は、学んだことを「実行できていない」からです。
  • そして、その行動を妨げているのはやる気や能力の問題ではなく、あなたの中に潜む無意識の「メンタルリミッター」です。
  • リミッターの正体の一つが、「私は〇〇な人間だ」というネガティブなアイデンティティ(自己認識)です。
  • このアイデンティティを①明確化し、②疑い、③力を発揮できるものに作り直すことで、リミッターを外し、本来の能力を発揮できます。

「学んでいるのに、なぜか結果が出ない…」その根本原因とは?

「部下の良いところを褒めて育てよう」
「客単価を上げるために、適正価格に値上げしよう」
「組織を変えるために、トップ自らが率先して行動しよう」

こうした有益な学びは、ビジネス書やセミナーで一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。そして、実際にその通りにやれば、大きな成果が出ることも分かっているはずです。

しかし、その一方で、「これだけ投資したのに、一向に成果が出ない」「一緒に学んだあの人は成功しているのに、自分だけが取り残されている…」と悩む方も少なくありません。

なぜ、同じように学んでいるのに、結果に大きな差が生まれてしまうのでしょうか?その理由は、9割方が『学んだことを、そもそも実行できていないから』です。

…と、ここで話が終わったら、面白くもなんともないですよね。そんなことは、言われなくても皆さん十分にご存知のはず。問題は、そのさらに奥、「なぜ、本気で学び、やる気もあるのに、実行に移せないのか?」という点にあります。

あなたの行動を妨げる、無意識の「メンタルリミッター」

やる気がないわけじゃない。能力が足りないわけでもない。やるべきことが難しすぎるわけでもない。なのに、なぜか行動できない。その原因こそが、【あなたのメンタルにかかっている、強力なリミッター】なのです。

リミッターとは、自動車が時速180km以上出せないようにする安全装置のようなもの。あるいは、人気漫画『ドラゴンボール』で、孫悟空が常に総重量100kgの道着を着て、自らの力を抑え込んでいる状態を想像していただくと分かりやすいかもしれません。

つまり、あなたの心の中に、本来の力を発揮できないようにする“重り”が、無意識のうちに紛れ込んでいるのです。

このリミッターがかかった状態では、どんなに素晴らしい知識やノウハウ(新しい武器)を手に入れても、それを使いこなすことができません。結果、

実行できない → 結果が変わらない → さらに新しい学びを求める → でもリミッターのせいで実行できない…

という、悲しい無限ループにハマってしまうのです。

リミッターの正体は「ネガティブな自己認識(アイデンティティ)」

では、どうすればこのリミッターを外せるのでしょうか?

メンタルのリミッターには、失敗への恐怖心や価値観の不整合など、様々な原因が複雑に絡み合っていますが、多くの人に共通する、特に強力な原因が「ネガティブなアイデンティティ(自己認識)」です。

アイデンティティとは、「私は〇〇な人間だ」という、自分に対する自己評価のこと。このアイデンティティは非常に強力で、私たちの能力発揮に絶大な影響を与えます。

例えば、「私なんて、どんなに頑張ってもたいしたことのない人間だ」というアイデンティティを持っていると、脳は無意識に「たいしたことのない人間」にふさわしい結果を出そうとします。たとえ、まぐれで大きな成功を収めたとしても、「いやいや、これは実力じゃない」「次も成功するはずがない」と、自ら成功を遠ざけるような思考や行動を取ってしまうのです。

ですから、リミッターを解除するには、この根本的なアイデンティティを書き換えることが、最も有効なアプローチとなります。

【セルフワーク】メンタルリミッターを解除する3つのステップ

専門家のコーチングでは、これを専門的な技術を使って行いますが、今回はご自身でできる簡易的な方法をご紹介します。

ステップ1:ネガティブな「私は〇〇な人です」を見つけ出す

まず、「私は〇〇な人です」という形で、ご自身のアイデンティティを思いつく限り書き出してみてください。「私は経営者です」といった役割から、「私は前向きな人です」「私は忘れっぽい人です」といった性格まで、様々あるはずです。その中から、あなたの能力発揮を制限していると思われる、ネガティブなものを見つけ出します。

ステップ2:その思い込みに「疑いの質問」を投げかける

例えば、「私はケアレスミスの多い人です」というアイデンティティが、あなたの行動を慎重にしすぎているリミッターだと感じたとします。そしたら、その思い込みに対して、徹底的に疑いを投げかけます。

「それは、本当に100%真実だろうか?」
「これまでミスなく物事を終えたことは一度もないだろうか?」
「それは客観的な事実なのか?それとも、ただの『それってあなたの感想ですよね』ではないのか?」

そもそもアイデンティティとは、客観的な事実ではなく、自分が自分をどう評価しているか、という主観的な思い込みに過ぎません。その確信を、質問によって揺るがしていくのです。

ステップ3:力を発揮できる、新しいアイデンティティを創造する

古いアイデンティティへの確信が揺らいだら、次はあなたの力を最大限に引き出してくれる、新しいアイデンティティを創造します。ただし、ここで注意が必要なのは、今の自分からかけ離れすぎて、到底信じられないものにしないことです。「私はミスのない完璧な人間です」と設定しても、心のどこかで「そんなはずはない」と否定してしまっては逆効果です。

例えば、「私はケアレスミスの多い人です」の代わりに、「私は小さなミスは気にせず、スピード感を持ってどんどん行動できる人です」といった、自分の長所を活かすようなアイデンティティに設定してみましょう。

こうすることで、慎重になりすぎて行動できなかった人は、小さなミスを恐れず、本来の行動力を発揮できるようになるのです。

まとめ:「足す」学びより「引く」学びが、あなたを解放する

現状を変えるために、新しい知識やノウハウを「足していく」学びはもちろん重要です。しかし、それ以上に、あなた本来の力を削いでいるものを「取り除く」こと、つまり“引く”ことの方が、時には何倍も効果的なのです。

「どうも本来の力が出し切れていない…」と感じる方は、ぜひ一度、ご自身のメンタルリミッターと向き合ってみてください。重い服を脱ぎ捨てたとき、あなた自身も驚くほどの能力が、解放されるのを待っていますよ。


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今日の記事ではセルフでできる簡易的な方法を紹介しましたが、実際には複数のリミッターが複雑に絡み合っていることも少なくありません。2025年、本格的にご自身の能力を解放し、これまでとは違う次元の成果を出したい、という方のために、個別にリミッター解除のコーチングを承ります。

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この記事を書いた専門家

中城 卓哉(なかしろ たくや)

パワーコーチ株式会社 代表取締役
経営者・管理職専門のビジネスコーチ

「私たちは夢を叶える会社です」を経営理念に、経営者や管理職が抱える「人の問題」に特化したコーチングを提供。科学的な理論と豊富な現場経験に基づき、幹部育成、チームビルディング、組織のビジョン設定などをサポート。クライアントが本来持つ能力を最大限に引き出し、ビジョンの実現に貢献することをミッションとする。「在り方」と「やり方」の両立を重視し、小手先のテクニックではない、本質的なリーダーシップ開発に定評がある。

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