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「結局、中城さんは社員の味方なんですよね…」

先日、若手の経営者の方と一杯飲んでいたときのこと。

社長のTさんが社員について愚痴をこぼしていたので、
感じるところを少し、伝えたんです。

「それって、社員さんの側から見たらちょっと理不尽に聞こえますね」
みたいなことを言ったんだと思います。

 

そうしたら、Tさんは
「言ってることはわかるけど、経営ってそうじゃないんですよ。
結局、中城さんは社員の味方なんですよね」

 

これを聞いたとき、ちょっと驚いて思考が止まってしまいました。

 

たしかに、ミクロの視点でいうと、社長と社員の意見や利害って、対立します。

社長はたくさん仕事を取ってきて、売上を伸ばしたいけど、
社員はあまりたくさん仕事をせず、楽に過ごしたい。

社長は働きの悪い社員に高い給料を払いたくはないけど、
社員は自分のやった仕事に十分な給料を出してほしい。

社長は社員の面倒を見てやったと思っているけど、
社員は社長に口うるさく言われたと思っている。

社長は自分の思う通りに社員に動いてほしいけど、
社員は自分の思う通りに動きたい(社長の思う通りには動かない)。

 

経営者と従業員は、そもそも立場も役割も責任も違うので、
同じ考え方になることはなく、多くの場合、逆の考えになりがちです。

だからといって、「社長の味方」「社員の味方」という考えで
社長と社員が対立しているように考えるのは、もったいないと思うのです。

 

だって、自分に敵対する人の言うこと、聞きたいですか?
自分を味方だと思っていない人のために、全力で働けますか?
自分たちの味方になってくれない会社に、友人を紹介できますか?
(最近はリファーラル採用ってありますが、こういうところが影響します)

経営者が社員を「自分はあなたたちの味方だ」と思っていないと、
それは言語・非言語で伝わってしまいます。

 

そうではなくて、まず社長の意識として、
「社員は味方(仲間)」という前提から考えるんです。

 

たとえば、一緒に仕事をする仲間が辛そうに仕事をしていたら、
どういう接し方になるでしょう?

「どうしたの? なにか辛いことでもあるの?」
「この仕事はちょっと大変だよね」
みたいになるのかな、と思います。

そのうえで、
「どうしたらこの仕事に前向きに取り組めるか」
「どうしたら仲間の”辛いこと”を解消できるか」
「どうしたらその仲間の負担を軽くできるか(そして成果も得られるか)」

ということを考えるのではないでしょうか?
(または、一緒に考えるというのも一つの方法ですね)

 

実は、
「従業員満足を高めよう」とか
「どうしたらできるかを考えよう」とか
「働き方改革」とか

いろいろと言われている「社員のための施策」というのは、
そもそも「経営者は社員の味方」「社員は仲間」という前提から考えると
そんなに特別なことではありません。

 

「そりゃ、社員が仲間なら喜んで仕事できるようにしたほうがいいよね」
「仲間の健康を犠牲にして売上を上げるのって、ちょっと違うよね」
「仲間と意見が違うときは、きちんと話し合うよね」

というように、前提が定まると、それにふさわしい答えが出てきます。

 

もちろん、「社員は仲間なんて、甘いことは言ってられない」
という考えもあるし、それは経営者の選択なのでいいも悪いもないんですが、

私は個人的には、大切な仲間と前に進んでいきたいなと思っております。


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