人材育成×コーチング コーチング

子供が言うことを聞かない理由と社員が動かない理由

上司の方と話すと、
「うちの社員は、言っても全然動かない」とか
「言われたこともロクにできないんですよ」とか
部下に対する不満や愚痴を聞くことがあります。

まあ、部下というのは思うように動かないもので、
それにイライラしてしまう気持ちもわかりますし、
「自分でやったほうが早い!」となるのも仕方ないかと思います。
 

ですが、それでは上司がいつまでも忙しいままですし、
部下も仕事を経験できないので、いつまでも成長しません。

事態が全然変わらないんですよね。

では、どうすればいいのか、なぜ部下は動かないのか、
ということのヒントが、朝の我が家で見られたので、
今日はそれをお伝えしようと思います。
 

我が家では、朝の9時までに、
子どもたちを保育園に送らなければなりません。

少し余裕を持って、8:30には家を出たいところ。

ですから、私と妻は、そこから逆算して、朝ごはんや着替えなどの
朝のお支度の段取りを考えます。
 

それで、両親が全てやってしまえば簡単なんですが、
それではいつまでも子どもたちが成長しないので、
「自分のことを自分でやらせる」必要が出てきます。

持ち物を揃えてカバンに入れる、着替える、歯を磨く、
などなど、子どもたちが自分でやらなければならないことが
たくさんあるわけですね。

子どもたちは、放っておくと、おもちゃで遊び始めてしまいますから、
「ほら、次は〇〇してね」というふうに
次にやってほしいことを伝えて、動いてもらうように促します。

この、「〇〇してね」の指示の仕方で、子どもたちの動きが違うんです。
 

端的にいうと、「次は着替えだよ。はい、お着替えしてね」と言うと、
だいたい子どもたちは、着替えません。

これがなぜなのか、不思議だったんですが、最近答えがわかりました。
 

子どもたちが「着替えろ」と言っても着替えない理由。
それは、【指示が抽象的で理解できない】からです。
 

「着替える」なんて、われわれ大人からすれば具体的な指示なのですが、
よく考えると、
・洋服がしまってある部屋に移動する
・洋服ダンスを開ける
・今日着る洋服を選ぶ
・パジャマを脱ぐ
・洋服を着る
と、細かく分ければこれくらいの行動に分割できるんです。

なので、ある朝試しに、
「はーい、あっちのお部屋に行くよ〜」
「じゃ、そこを開けて、好きなお洋服を選んで〜」
「はい、パジャマを脱ぐよ〜」
「ズボンを履いて〜」
「シャツを着て〜」
と、1つずつ指示をすると、比較的ちゃんと動いてくれたんです。

これは、子供にとって「着替える」という行動が、
いくつもの行動の集合である、ということです。

だから、子供が処理しなければならない情報が多すぎて、
わからなくなって、動けなくなっていた、ということなんですね。
 

これは、部下への指示でも同じことが言えます。

「会議の資料を用意しといて」と言っても
「会議の資料を用意する」という指示の中に、
もっと細かい仕事がたくさん含まれているわけです。

経験を積んだ社員なら、その細かい仕事をひとまとめに把握できますが、
新人だったり、馴染みがない仕事だったりすると、
やらなければならない具体的な作業が多すぎて、オーバーフローします。

ですから、指示をもう一段具体的にする必要があるのです。
 

まあ、管理職が手取り足取りそれを教えるのが適切かどうかは
部署や会社の状況などにもよるので、ケースバイケースですが、

少なくとも、経験の浅い部下は、
「いくつもの作業が含まれる指示」をしても
具体的に何をどうしていいかわからなくなる、というのは
覚えておくといいかもしれません。

そうすれば、マニュアルを作るなり、教育係に教えさせるなり、
何らかの手を打つことができますからね。
 

★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント

指示が抽象的になっていないか、振り返ってみよう


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