今、人手不足が深刻だと言われています。
特に中小企業では、人が集まらない、辞めてしまうということで、
業務に支障が出るところもあるほどです。
そんな中、「辞めない社員」を育てるという話を
商工会議所さんから依頼を受けてセミナーでお話しているのですが、
社員は「採用する」より「辞めさせない」方が重要です。
で、辞めさせないためには、辞める理由を知っている必要があります。
社員がなぜ辞めるのかがわかっていれば、
それに対する対策も練ることができるからです。
社員が辞めてしまう理由は、リクルートが調査したデータがあります。
その第1位は・・・
【上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった】
というものでした。
経営者としては、ドキッとしてしまう結果なんですが、
これが辞める社員の本音なんだそうです。
ちなみに、上位10個の理由を調べてみると、
人間関係の問題が辞める理由の約半数を占めます。
興味のある方はこちらをどうぞ。(リクナビNext)
https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/4982/
逆に言うと、上司や経営者が社員を惹きつけるような仕事をして、
職場の人間関係が良好に保たれていれば、
社員はそう簡単に辞めない、と考えることもできます。
もちろん、待遇への不満などもあるのですが、
だいたい全体の15%程度にとどまります。
それよりも、「人」の問題が大きいわけです。
では、どうすれば「人」の問題を改善することができるのでしょうか?
その答えは、
【経営者が、社員一人ひとりとの関係を良くする】
ということに尽きます。
会社の中で一番影響力を持っている人が、社長です。
社長は、会社全体の方針を作っていると言ってもいい。
その社長の価値観や振る舞いが、そのまま会社の空気になります。
社長が夢を持って楽しく仕事していれば、社員も楽しく働けますし、
社長が嫌なことをしかたなくやっていれば、社員もそうなります。
社長が自分のことばかり考えていたら、社員も言うことを聞かなくなります。
細かい解説はここでは省きますが、実際のところ、そうなっています。
ですから、会社の中の人間関係を良くしたいと思ったら、
まずは社長の人間関係を良くしなければいけません。
そして、人間関係の基本は「1対1」ですから、
まずは社長が普段接する幹部社員やマネージャーとの
1対1の関係を良好にしていくことです。
この姿勢は、その先に伝染します。
幹部社員とその部下の関係も、少しずつですが改善されます。
ずっと続けていると、会社全体のコミュニケーションがよくなります。
では、どうやって人間関係を良くするかというと、
それだけでセミナーが1つ作れるくらいたくさんあるんですが、
基本的なことを1つだけ。
それは、「会話の回数を増やす」ことです。
雑談でもいいし、天気の話でも、昨日の野球の話でもいいです。
1分程度でもいいので、言葉をかわすことです。
多くの上司が、部下と業務以外の会話をしていません。
だから、個人的な関係が作られず、信頼関係もできにくい。
それで、「イマドキの若いヤツらはよくわからない」と言っている。
そうではなく、他愛のない話をちょっとずつする。
もちろん、仕事の話もする。
それだけでも、人間関係が改善します。
今、社内の人間関係が微妙だな、と思う方がもしいたら、
ちょっとだけでもいいので試してみてください。
最初は社員も戸惑いますが、回数を重ねるごとに改善していきますよ。
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