人材育成×コーチング ビジネス

規則を守らない部下に、どう接したらいいのか?

以前の投稿で、勉強会の参加者Mさんが、

「自分が担当する新人さんが、規則を守らない」
という相談をしてくれた話をしました。

 

規則を守らないとコンプライアンス違反になり、
会社としてはとても困る。

それに、守らない本人も、最悪の場合
前科がついてしまい、今後の活動に支障が出てしまう。

だから、規則を守ってほしい。

…という話でした。

 

そこで、私が感じたことがあって、おそらくそれが
新人さんが規則を守らない理由だろう、
というところで、中途半端に終わってたんでした(すみません汗

(以前の記事はこちら)

 

で、新人さんの立場で聞いていた私が
Mさんの話を聞いて感じたことというのは、

「言ってることはわかるけど、実感がない」

ということでした。

 

「コンプライアンス違反をしてしまうと、大変なことになる」
と言われても、

「自分はコンプライアンス違反なんてしないよ」
と思ってしまいます。
誰だって、自分が法令違反をするとは思っていないでしょう。

 

「最悪の場合、あなたに前科がついてしまいます」
と言われても、

「最悪はそうだろうけど、そこまでひどいことは起こらないでしょ」
と思ってしまいます。
誰しも、「自分だけは大丈夫」と思っているものです。

 

Mさんの話していることが、どこか遠い世界の話というか、
自分とは関係のない話のように聞こえてしまったんですね。

 

「会議に出ないと大変なことが起こる」と言われているけど、
「大変なことが起こる」に実感が持てないので、

「会議に出なくても、そうそう悪いことは起こらないでしょ」
となり、会議を欠席する。

そんなに重要でない(と本人が思ってる)会議なんかより、
目の前のお客さんの契約のほうが重要でしょ、
という理屈なんですよね。

 

その旨をMさんに伝えると、

「ああ、そうか。会議に出ることが、自分ごとになってないんですね。
だから会議をサボるのか…

ていうか私、私の都合や正論ばっかり話してましたね。
新人さんの立場に立っていなかったです」

「なんかこれ、売れない営業と同じことしてましたね。
相手の気持ちも聞かずに、
『これ、いい商品なんだから買うでしょ』みたいな(笑)

営業ではそんなこと絶対にしないのに、
新人さんには、やっちゃってました…」

と、ご自分の中でいろいろと内省された様子。

「もっと新人さんの話を聞いて、彼女に伝わるように話してみます」

となって、その日の相談が終わったのでした。

 

Mさんのように、営業が上手なんだけど、
マネジメントがあまり得意でない、という人は多いんですが、
営業もマネジメントも、根っこは同じだと思っています。

相手に対して、こちらの意図する行動を取ってもらう。
それも、無理やりではなく、相手が納得した上で。
さらに、相手がより良くなるために行動してもらう。

そして、どちらも
「相手との関係をしっかり作る」
「相手の話を十分に聴き、理解する」
「相手のプラスになるような働きかけをする」
ことで、行動を促すわけですよね。

こういう部分は、営業もマネジメントも共通です。

 

ただ、多くの人が、
「お客様に対して」と「部下・社員に対して」で
関わり方が異なっているために、
本当は上手にできるのに、つまづいてしまう。

ポイントは、「営業とお客様」「上司と部下」ではなく、
「私と〇〇さん」。
つまり、人間と人間の関わりである、という点です。

 

「お客様」や「部下」という役割を取り払って、
「〇〇さん」との関わりだと思って考えてみましょう。

今までとは違った関わり方が、できるかもしれません。


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