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謙虚なのにうまくいかない人は何が違うのか

私は仕事柄、人のことをよくほめます。
(いつもエグってるわけじゃないんですよ。ちゃんとほめるんですよ)

別にお世辞を言ってるわけではなくて、
その人のいいところと改善が必要なところの両方を
無意識に探しているからなんですけどね。

で、クライアントさんでなければ、
「いいところ」に意識を向けて、それを率直に伝えているんです。
(ちなみに、クライアントさんだと、ほめた後できちんとエグります 笑)
 

さておき、その人のいいところをお伝えするんですが、
日本人は「謙遜が美徳」という文化があるせいか、
「いえいえ、そんなことないですよ」と言われることが多いです。

謙虚な振る舞いは、人間関係を円滑にしますし、
傲慢になってしまうと、足元をすくわれることもありますから、
このような文化は、私も嫌いではありません。
 

ですが、この「謙遜」のやり方を間違えている人が多いのです。
 

間違った謙遜は、謙虚さではなくネガティブの現れになりますし、
謙虚ではなく、自己否定につながって、自信がなくなっていきます。

それだけでなく、「ほめてくれた人をも否定する」ことになるような
誰も得しない謙遜をする人も多いのです。
 

間違った謙遜は、
【必要以上に自分を下げる】
ことで、謙虚さを表現しようとします。

「社員の皆さんが、元気でいいですね」とほめると、
「いやぁ、外部の人が来たときだけですよ。普段は全然ダメで・・・」
と、言われてもいないのに社員を否定します。

「積極的にこういう勉強会に参加されて、すごいですね」とほめると、
「いえいえ、形だけですよ」と、ほめた言葉まで全否定します。
 

このような謙遜は、謙虚さではありません。単なる自己否定です。
そして、自己否定をすることは、誰のためにもなりません。

照れているのかもしれませんが、それで自分だけでなく、
大切な社員やほめてくれた人まで否定していてはいけません。
 

かといって、ドヤ顔で「そうでしょ?」と返すのもちょっと変ですから、
私は謙虚さを持ちながら、ほめた言葉を否定しない方法として、
「おかげさまで」という言葉を使っています。
 

「社員の皆さんが、元気でいいですね」という言葉には、
「おかげさまで、いい社員に恵まれています」と返します。

「積極的にこういう勉強会に参加されて、すごいですね」という言葉には、
「おかげさまで、いろいろ勉強になっています」と返します。
 

「おかげさまで」という言葉は、
「自分が偉いわけではなく、周りのお陰で、自分がいい状態にある」
ということを暗に表現できます。

「自分はいい状態にある」と認めることもでき、その上で
「だからといって、自分だけの力ではない」と、謙虚でもある。

昔からある日本語ですが、とてもいい言葉だと思います。
 

そして、「言葉」というのは自分への暗示でもあります。
「私なんて、全然ダメですよ」と言っていると、そのような暗示が入り、
「私は全然ダメなんだ」という自己評価が少しずつ出来上がります。

「皆さんのおかげで、助かってます」と言っていると、
「私は皆さんに助けてもらっている」という暗示が入ってきます。

「私は全然ダメだ」と思っている人と、
「私は皆さんに助けてもらっている」と思っている人とでは、
いざという時の行動力や決断力が圧倒的に違います。
 

「おかげさまで」と言いさえすればいいわけではありませんが、
ほめられたときの反応を、少しだけ見直してみましょう。
 

★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント

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