もう15年以上前のことですが、私、アメリカで
アンソニー・ロビンスのリーダーシップトレーニングに参加したんです。
ここで「人に変化を起こす方法」を学び、
日本でずっと実践してきているんですが、
このトレーニングの中で、「リーダーシップの広さと深さ」の話がありました。
リーダーシップ、つまり人への影響力には「広さ」と「深さ」があり、
その両方を意識して影響力を高めていく必要がある、
という話です。
この話は、アンソニー・ロビンスのような自己啓発だけでなく
会社組織の中でも役に立つ話です。
これを意識していないと、
「部下が言うことを聞かない」
「正しいことを言ってるのに響かない」
となってしまいます。
リーダーシップの「深さ」に関しては、専門的な話を含んでいたので
簡単に解説すると、
「深さ」が浅いうちは、一時的で表面的な影響しかない。
「深さ」が深くなればなるほど、より本質的な部分に影響が及ぶ。
という表現でいいかなと思います。
それに対して「広さ」はわりとわかりやすく、
影響力の及ぶ範囲について言及しています。
一人に対してだけ影響を及ぼすのか、
組織全体に影響力があるのか、
国や文化のレベルで大きな影響を与えられるのか、
その広さが重要であるという話です。
そして、この話の中で言われていた重要な話として、
「狭いレベルで与えられる影響力以上に、
広いレベルで影響を与えることはできない」
というものがありました。
たとえば、
「広さ」レベル1で「深さ」レベル2の影響力がある場合、
「広さ」レベル2に対しては最大で「深さ」レベル2まで、
通常は「深さ」レベル1になる
ということです。
これは、
「多くの人に影響を与えたければ、
まず狭い範囲の人に本質的な影響を与えられるようにならなければならない」
と読み替えることができます。
さらに面白いことに、
「広さ」のレベルは以下のように定義されているんです。
レベル1:自分自身
レベル2:他の人(1対1)
レベル3:他の人(1対多)
レベル4:国や文化
この、「レベル1:自分自身」というのがポイントです。
「1人の人に影響を与えたければ、
まず自分にそれ以上の影響を与えなければならない」
つまり、
「部下を育てたければ、自分がそれ以上に育たないといけない」
「自分の成長が表面的であれば、部下を本質的に育てることはできない」
ということです。
よく考えれば当然のこと、ではありますが、
わりと見落としがちなポイントなんですよね。
逆に、コーチング等で「自分の内面に本質的な変化が見られた」人は
その後で自然に他者への影響力が増すことがあります。
「コーチングを受けたら、自然とお客さんにコーチングできるようになった」
という人も少なくありません。
人を育てる、人に対して影響力を持つ立場の人は、
常に自分の「本質」を高めていくことが大切。
そう思って、私も精進しています。
初めてでも10分で1on1ミーティングができるツールを無料プレゼント!
- 「部下育成のために1on1がいいっていうけど、何を話せばいいの?」
- 「部下と面談しても話が盛り上がらないし、部下の行動も変わらないよ」
- 「1on1なんて、やっても時間の無駄なんじゃないの!?」
普段忙しい管理職の方には、こう思う方が多いのではないでしょうか?
- 会社で1on1をやれと言われたけど、部下と何を話していいかわからない
- 部下と面談しても話が盛り上がらないし、部下の行動も変わらない
- 流行りの1on1をやっているけど、いつも上司が一方的に話して終わってしまう
こんな問題を、1枚のシートで解決できます!