人材育成×コーチング 能力開発×コーチング コーチング

【年始の決意、まだ続いてる?】「変わりたい」人が間違える、たった一つの致命的な勘違い

この記事のポイント

  • 「今年こそ変わる!」という固い決意が挫折する最大の理由は、「何を変えるべきか」を根本的に見誤っているからです。
  • 表面的な行動(例:お酒を我慢する)を変えようとしても、その行動を引き起こす根本原因(例:飲酒に繋がる感情パターン)が変わらなければ、いずれ元に戻ってしまいます。
  • 変化には4つの階層があり、より根本的な『考え方』レベルにアプローチするほど、変化は大きく、持続的になります。
  • 本当に変わりたいと願うなら、勢いで行動する前に、まず自分と深く向き合い、「変えるべき根本は何か」を突き止めることが不可欠です。

岐路に立ち、どちらの道へ進むか考える人物

「今年こそ変わる!」その決意、毎年言っていませんか?

年の初めには、「今年は飛躍の年にするぞ!」「大きな変化を起こす一年にしよう!」と、誰もが新たな決意を胸にしますよね。私自身、「自分を変える」というテーマを扱う業界に長く身を置いていますが、この時期のエネルギーは本当に素晴らしいものだと感じます。

しかし、同時に、固い決意を胸にスタートしたはずなのに、いつの間にか元の自分に戻ってしまう人と、本当に大きな変化を遂げる人の両方を見てきました。

その違いは一体何なのでしょうか?

「実際に行動したかどうか」「決意を持ち続けられたか」…。もちろん、それらも正しい答えの一部です。しかし、多くの人が見落としている、もっと根本的で、致命的な違いがあるのです。

なぜ「変わろう」とする努力は、空回りしてしまうのか?

その違いとは、「そもそも、何を変えるべきかを正しく理解しているか」という点です。

「変わりたい」という気持ちがどんなに強くても、「変えるべきポイント」を間違えてしまうと、その努力は空回りし、結局何も変わらないか、場合によっては望まない方向へ変化してしまうことさえあるのです。

【具体例】「禁酒」に失敗する人の致命的な勘違い

例えば、「今年こそお酒をやめたい!」と決意した人がいたとします。そして彼が、「よし、お酒を飲みたい気持ちを根性でガマンするぞ!そのためにモチベーションを高めるんだ!」というアプローチを取ったら、どうなるでしょうか?

おそらく、1ヶ月も持たずにその禁酒は破られてしまうでしょう。

なぜなら、これは「お酒を飲む」という表面的な行動にしかアプローチできていないからです。本当に変えるべきなのは、その行動の裏にある根本原因。つまり、「そもそも、何が自分にお酒を飲ませているのか?」を深く理解し、その原因となっている「ストレスを感じたときの感情パターン」や「お酒に逃げるという思考のクセ」を変えなければ、本当の意味で変わることはできないのです。

この「変えるべきポイント」のズレに気づかないままだと、「変わるぞ!」という新年の熱い決意も、いつの間にか日常の喧騒に流され、「ああ、そんな目標も立てたっけなぁ…」と、遠い過去の思い出になってしまうのです。

あなたの変化をデザインする4つの階層

私たちが何かを変えたいと思うとき、そこには変化の「深さ」を示す4つの階層が存在します。浅いレベルから順に見ていきましょう。

階層1:表面的な事象
例:「二日酔いでパフォーマンスが低下する」という出来事そのもの。
階層2:実際の行動
例:「お酒を買いに行く」「お酒を飲む」といった具体的なアクション。
階層3:行動を起こす感情
例:「仕事のストレスから逃れたい」「不安を紛らわせたい」という気持ち。
階層4:根本の考え方(ビリーフ)
例:「お酒は、嫌なことを忘れさせてくれる唯一の手段だ」という無意識の思い込みや価値観。

多くの人は、階層1や2といった、目に見える表面的な部分を変えようとします。しかし、本当の変化は、より深い階層3や4、つまりあなたの感情や根本的な考え方にアプローチすることでしか生まれないのです。

まとめ:「変えたい」と願うなら、まず「知る」ことから始めよう

年始に限らず、もしあなたが自分自身や現状に何かしらの変化を起こしたいと本気で願うなら、いきなり「変わるぞ!」と決意する前に、まずやるべきことがあります。

それは、「自分は、自分の何を変えるべきなのか?」を、時間をかけて深く理解することです。

そのためには、誰にも邪魔されない静かな時間を確保し、自分自身の心とじっくり向き合う「内観」のプロセスが不可欠です。なぜ自分はその行動を取ってしまうのか?その裏にはどんな感情があるのか?さらにその奥には、どんな考え方のクセが隠れているのか?

この根本原因さえ突き止めることができれば、あなたの「変わりたい」という決意は、もう二度と挫折することはないでしょう。


あなたの「変えるべき根本原因」を、一緒に見つけませんか?

今日の記事でお伝えしたように、本当の変化のためには「深い内観」が不可欠です。しかし、自分一人で、自分の心の奥底にある根本原因を客観的に見つめるのは、簡単なことではありません。多くの場合、自分にとって「当たり前」になっているため、問題点そのものに気づくことすら難しいのです。

そんな時こそ、私たちプロのコーチを頼ってください。あなたの思考のクセや感情のパターンを客観的に映し出し、あなたが本当に変えるべきポイントを特定するお手伝いをします。

トライアルコーチングで、変化の第一歩を踏み出す


この記事を書いた専門家

中城 卓哉(なかしろ たくや)

パワーコーチ株式会社 代表取締役
経営者・管理職専門のビジネスコーチ

「私たちは夢を叶える会社です」を経営理念に、経営者や管理職が抱える「人の問題」に特化したコーチングを提供。科学的な理論と豊富な現場経験に基づき、幹部育成、チームビルディング、組織のビジョン設定などをサポート。クライアントが本来持つ能力を最大限に引き出し、ビジョンの実現に貢献することをミッションとする。「在り方」と「やり方」の両立を重視し、小手先のテクニックではない、本質的なリーダーシップ開発に定評がある。

部下との関係構築や育成方法にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。


初めてでも10分で1on1ミーティングができるツールを無料プレゼント!

  • 「部下育成のために1on1がいいっていうけど、何を話せばいいの?」
  • 「部下と面談しても話が盛り上がらないし、部下の行動も変わらないよ」
  • 「1on1なんて、やっても時間の無駄なんじゃないの!?」

普段忙しい管理職の方には、こう思う方が多いのではないでしょうか?

  • 会社で1on1をやれと言われたけど、部下と何を話していいかわからない
  • 部下と面談しても話が盛り上がらないし、部下の行動も変わらない
  • 流行りの1on1をやっているけど、いつも上司が一方的に話して終わってしまう

こんな問題を、1枚のシートで解決できます!

>> 詳しくはこちらをご覧ください

-人材育成×コーチング, 能力開発×コーチング, コーチング

© 2025 眠っている能力を目覚めさせて、望む結果を創り出す パワーコーチ株式会社