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「うちの社員、何も考えてないんですよ」←本当にそうですか?

★「うちの社員、何も考えてないんですよ」←本当にそうですか?

よく、仕事のできる社長や管理職の方と話すと、

「ウチの社員(部下)は、全然考えないんですよ」
という不満を聞くことがあります。

 

「○○って、どうすればいいですか?」と聞いてくる…
何か言ってくるけど、答えが的外れ…
自分なりのアイディアも出さず、指示待ちばかり…

「もうちょっと考えろよ」とイライラすること、
誰でも一度はあるのではないでしょうか?

 

こういうとき、ちょっと「考えたほうがいい」ことがあります。
もちろん、部下ではなく上司の側が、です。

 

■なぜ、社員は自分で考えないのか?

多くの場合、社員(部下)が考えなくなる理由は

・自分なりの考えを、否定された経験がある
・考えているけど、上司とプロセスが違う
・「考える」という能力が不足している

の3つです。

 

そして、とても重要なことなのですが、
この3つのどれも、「考えてない」わけではありません。

少なくとも、本人に「考えよう」という意志はあり、
それがかみ合っていなかったり、うまくいかなかったりしているだけ、
というところがポイントです。

 

・自分なりの考えを、否定された経験がある

「社長、次のキャンペーンは○○のようにやってみたいんですが」
「そんなの、うまく行くわけないだろう。ちゃんと考えろよな」

「A社の営業、○○部長に話を持っていこうと思うんですが」
「○○部長に言ってもわからないよ。××常務に言わなきゃ」

のように、部下が自分で考えた意見やアイディアを
上司が「それじゃダメだ」と否定する。

すると部下は、
「考えてもどうせ否定される」
「上司の”正解”の通りでないといけない」
という学習をし、自分の意見や考えを言わなくなります。

 

・考えているけど、上司とプロセスが違う

たとえば上司は
「ゴールを明確化して、そこから逆算する」
という思考プロセスが得意で、いつもそう考える人。

それに対して部下は
「現状を一つずつ改善して、可能性を広げる」
という思考プロセスが得意な人、だとすると、

「ゴールの明確化」をしていない部下は
上司から見ると「考えていない」ように見えたりします。

 

・「考える」という能力が不足している

残念ながら、「考える」というのは技能なので、
訓練しないとできるようになりません。

少し前の学校教育では、答えを教えることはあっても
そのプロセスを考えさせることがなかったので、

「自分で考える」経験が少なく、思考力が育たなかった
という人がわりと多くいたりします。

 

■上司の「姿勢」で、部下は考えるようになる

この3つの「考えない」原因ですが、
上司の「姿勢」ひとつであっさり変わったりします。
(それまでの関係性にもよりますが)

ここでは、部下の「考える」を引き出す
上司の「姿勢」を2つ、ご紹介します。

 

・意見を否定せず、最後まで聴く

コーチングの基本姿勢でもあるのですが、
「部下の言ったことを、否定せず最後まで聴く」は
ものっっっっすごく重要です。

上司が「最後まで聴いてくれる」という安心感があると、
部下は自分なりの考えや意見を話してくれるようになります。

上司から見ると未熟に思える意見も、まずは最後まで聴く。
その上で、考えを補強した方がいい部分については
「○○の部分について対策を考えてみて」
と、否定せずに指摘して、さらに考えるよう促します。

 

・「自分なりに考える」経験をさせる

考える力の育っていない部下は、
「答えを与えられる」ことに慣れすぎていて、
いきなり「考えろ」と言われても、どう考えていいかわかりません。

なので、こういう部下には「質問」で思考を補助してあげるといいです。

「○○社の商談はどこまで進んでいるんだっけ?」
「今、問題になっているのは何だと思う?」

最初は答えやすい質問をして、それに答える訓練をします。

これを繰り返していると、上司の補助を受けながら
考える道筋を経験できるので、
徐々に「考える」に慣れて、自分で考えられるようになってきます。

 

■上司のフォーカスは「山頂」に

もう一つ、とても重要な話があります。

それは、
「上司が示すべきはゴールと方針であって、
 具体的な方法や手順については、ある程度委ねる」
ということです。

 

「部下に考えさせる」といっても、組織で仕事をしているわけですから、
好き勝手なアイディアで自由にやられては困ることもあります。

ですから、「上司・会社が求める成果・結果」と「大まかな方針」は
示しておく必要があります。

 

「今期の売上目標は3億円、メイン商品は○○でいきます。
 顧客との関係強化とヒアリングを重視して営業してください」

ということは明確に上司の側で指示する必要がありますが、

「関係強化の方法」「何をヒアリングするか」
「ヒアリング結果をどう扱うか」
などは、部下のアイディアに任せるのです。

 

当然、上司の思う方法と違う答えを出すでしょうが、
それでも否定せず「ゴールに到達できればそれでいい」という姿勢でいると
部下は認めてもらえたと思い、どんどん考えるようになります。

 

上司はゴールを意識して、手段は委ねる。
こうすると、「考える力」「考える意欲」を育てることができるんです。


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