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「企業理念」を作るときの注意点

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先日、経営者のAさんとコーチングしました。
Aさんは今までにもいくつものビジネスを手がけてきた実力者で、
今でも4つほど、事業をやっています。

その中で、「最近、どうも調子が悪いんだよ」ということで
いろいろ話を伺っていたんですね。

経営の実務やビジネス全般については、Aさんのほうが経験豊富です。
私が指導するようなことはあまりないのですが、
Aさんが困っていたのは、「俺の感情の問題なんだよ」ということで
ご自身の感情・モチベーションの部分でした。
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経営者をやっていると、ビジネスにはいいときも悪いときもありまして、
それを乗り越えていくのが経営だ、なんて話を聴いたこともあります。
実際、Aさんは最近ちょっと悪い時期だったようです。

「こうもうまくいかないと、俺、何のために会社やってるんだろ、
 って思ったりするよね」
と、ため息混じりにおっしゃっていたんですが、
私、気になったので聴いてみたんです。

「Aさんは何のために会社をやってるんですか?」
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この「何のために会社を経営するのか」というのは
私の解釈では「経営理念」であると思っています。

会社がどこに向かって何をするのか。何を目指していくのか。
会社は何のために存在しているのか。

これが、ミッションや理念というものだと。

そして、この「何のために」を持っている人や会社は
少々のことではブレないので、強い意志でビジネスをすることができます。

だから、社長の勉強会に行くと
「経営理念が大切だ」と言われるんですね。
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で、Aさんに聞いてみると、即答で答えが帰ってきました。
「そりゃ、良い社会を作るためだよ」

理念を聞いても答えられない社長さんも多いですが、
Aさんはすぐにご自身の答えを出してくれました。
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・・・ですが、その理念、いまいち機能していないようです。
なぜなら、理念を答えたAさんの感情がぜんぜん動かないから。

なので、この理念を、機能するものに作り変えることにしました。

「Aさん、良い社会を作ると言ったとき、あまり感情が動きませんでしたね。
 もしかして、あまり腹に落ちてないんじゃないですか?」
「あー、そうね。良い社会を作るのは間違いないんだけど、
 リアリティはないかもね」
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そう、経営理念というのは、うまく作らないと、
リアリティを感じなくて、「立派なお題目」になってしまうことがあります。

そうすると、自分たちとは何か別のものになってしまい、
「ただの言葉」「自分のものではない」感覚になります。

社員がリアリティを感じないことに対しては別の対処法がありますが、
社長がリアリティを感じないのは、理念自体を改善する必要があります。
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理念にリアリティを感じないのは、
それが「ちょうどいい抽象度になっていない」からです。
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Aさんの理念は「いい社会を作る」でした。
これ、とてもいいことだとは思いますが、「いい社会」というのが
漠然としすぎていて、どんなものかよくわかりません。

漠然としているので、リアリティがないわけですね。

逆に、「○○という商品で、××を解決する」だと、
柔軟性がなくなってきます。
○○以外の商品や、××以外の問題を扱えないので、
視点が狭く、感情移入もしにくくなってきます。

抽象的すぎず、具体的すぎず、
リアルにイメージできて、感情移入もできる。
この「ちょうどいい抽象度」にすることがポイントになります。
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Aさんにいろいろ話を伺うと、ご自身の体験などから
「ビジネスを通して、人々の健康に貢献したい」
「病気になる前に予防することで、健康な社会を作りたい」
という理念が出てきました。

この答えに至ると、「ああ、俺、これがやりたかったんだよな」と、
Aさんの表情に気力が戻ってきました。
このくらいの抽象度が、Aさんにとって
リアルにイメージできるものだったわけです。
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自分たちにとって腹落ちできる、リアルに感じられる理念。
この「ちょうどいいところ」を探していくと、
社長にも会社にも力を与えてくれるんです。
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★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント  

リアルに感情移入できる「理念」を作ろう

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