幅広い人とお付き合いすると、当然のことながら
自分と違う意見の人がいます。
(同じ人のほうが少ないですよね)
そういうとき、上手な人は、相手の意見を否定せず、
その場で波風を立てずにうまく流せるんですが、
真面目な人ほど、そこで対応が難しくなるようで。
真面目な人だと、「そうですよね〜」と適当に流すことができず、
「いや、私はそうじゃないと思います」と議論を始めてしまったり、
逆に「はい、そうですね」と、自分を曲げて賛成してしまい、
後で後悔することもあります。
前者は相手との円滑なコミュニケーションが取りにくくなり、
後者は自分を曲げるので、自己評価が下がってしまったりします。
だけど、真面目であるがゆえに、きちんと意見を受け止めて
嘘や誤魔化しでなく、まっすぐ対応したくなるため、
人付き合いに疲れてしまう、なんて人もいるんですよね。
こういうときのための、ちょっとしたコーチングスキルを
ご紹介しておこうかな、と思うのです。
私自身が、真面目…ってわけではないですが、融通が効かず、
適当に流せない人だったので。
コーチングをしていると、こういう場面は頻繁に遭遇します。
コーチはクライアントを否定せず受け入れるのが基本姿勢ですから、
「それは違う。私はこう思う」というコーチの意見は
思っていても言わないのが普通です。
かといって、「私も同じ意見です」と嘘をつくのは
クライアントに対して誠実ではないので、避けるべき。
相手を否定せず、自分を偽らずに、違う意見に対応しなければなりません。
さて、自分と違う意見が出てきたとき、便利な一言が、
「なるほど、そうなんですね」です。
「なるほど」と「そうなんですね」は、どちらか一つでもいいです。
「なるほど」や「そうなんですね」は、とても便利な「受容」の言葉です。
相手を否定する要素がないので、言われた側は
「聞いてもらった」「受け入れてもらった」と感じます。
かといって、同意・賛成・同調する言葉ではないので、
言った側は自分の意見を曲げたり否定したりする必要がないのです。
つまり、相手には「受け入れてもらった」印象を与え、
自分では「自分は違う意見だ」という立ち位置を崩さない。
違う意見の人同士、どちらも肯定する便利な言葉なのです。
一つの答えを出さなければならない会議などの場面では
双方の意見をすり合わせて、結論を一つにまとめる必要がありますが、
普通の会話では、そこまでする必要はありません。
それなら、「あなたの意見は理解したよ」
「私とは違う意見だけど、尊重するよ」
という姿勢を示せる「なるほど、そうなんですね」は
円滑なコミュニケーションに役立つ、便利な言葉なんですよ。
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