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社員に無理難題を依頼するために必要なもの

昨日、私が主宰するFacebookグループ、
「コーチングスキルアップのためのグループ」で
こんな相談がありました。

「コーチングのテーマを再設定するために、
 『ここまで話してどうですか?』と聞くと、
 『どうってどういうこと?』と聞かれてしまいます。
 どう質問したらよかったのでしょうか?」

これは、コーチの人にとって重要な案件ですし、
コーチでなくても、大きなヒントが眠っている質問ではないかと思います。
 

私がこの方に対して返した返答を簡単に書くと、
「どうですか、という質問は『オープンクエスチョン』といって
 場面によっては有効ですが、クライアントにとっては
 考えなければならない事が多く答えにくいため、少し難しい質問です。
 ですので・・・」
という感じです。

コーチングしているとき、「どうですか?」という
乱暴な言い方をすると「丸投げ」の質問は、
相手の本音を引き出すのに有効ですし、
相手にたくさん考えてもらうという意味では重要なアプローチですが、

逆に言うと、クライアントがたくさん考えなければいけないので
クライアントにとっては負荷が高く、大変な質問です。
 

では、このように「相手にとって負担の大きいこと」をしてもらうために
必要なこととはどんなことなのでしょうか?

そのヒントは、私の前職の先輩、Mさんの話にもあります。
https://www.180-0004.com/?p=4020

簡単に要約すると、私が新人の頃に面倒を見てくれたMさんは
後輩に仕事をさせるマネジメントの天才でした。
私はMさんからの依頼だったら、かなり無茶を言われても
頑張ってそれに応えていた、という話です。

そのMさんが、どうして私を上手に使えていたかというと、
「普段から上手に関係を作っていた」からでした。
 

相手に負担をかけるとき、必要なのは、心理学用語で言うと「ラポール」。
普通に言うと「信頼関係」というものです。

相手との関係性がしっかりできていて、「あなたにこれを頼みたい」と
誠実に説明をして頼めば、できる範囲で頑張ってくれます。

ですが、関係性ができていないと、どんなに必要なことだと
頭でわかっていても、「面倒だな」と思ってしまうもの。

なので、断られれたり、嫌々やられて質が低くなったりします。
 

先程のコーチングの相談に対しての私の答えも、
「十分なラポールがない状態で、クライアントにとって
 負荷の高い質問をすると、主体的に考えてくれないので
 『分からない』という答えが返ってくることが多いです」
というものでした。

なので、事前に十分な信頼関係を築くことが重要だ、というわけです。
 

これは、あらためていうと「あたりまえの話」なんですが、
実際にうまくいかないとき、見落としてしまうことが多いです。

相手にちょっと無理なことを頼んだとき、反応が悪かったとしたら、
それは「信頼関係」をもっと築く必要があるサインかもしれない、
と思って、常に自戒するようにすると、もっと仕事がやりやすくなりますよ。
 

★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント

日頃からの「信頼関係」次第で、無茶振りできるレベルが変わる!


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