部下が何人かいると、よく出てくる悩みが
「できないやつは何を言っても変わらない」
というもの。
実はこれ、コンサルタントの先生も苦心するところなんですが、
いくら言い聞かせても、聞いていないかのように変わらない人というのは
残念ながらどこにでもいるもので。
実は、私がその「変わらない人」だったので、
そっちの気持ちもよく分かります。
なので、今日はそれを踏まえて、「変わらない人への対応」について
少し考えてみましょう。
そもそも、変わらない人は、なぜ変わらないのか。
答えは簡単で、「自分が正しいと思っているから」です。
自分は正しいのに、どうしてそんなことを言われなきゃならないのか。
自分の考えの方が、最終的にうまくいく。
自分の意見を聞きもしないで、頭ごなしに否定するなんて、頭が固い。
こんなことを思っていて、自分が間違っていると思ってないのです。
だから、何度言っても変わらない。
それなら、相手が間違っていると、完膚なきまでに叩きのめせばいいのか
というと、もちろんそれは違います。
よほど信頼関係がないと、逆効果です。
前に「頭の固い人」のときにもお伝えしましたが、まずは相手を受け止める。
そして「聞く態勢」を作ってあげることが第一歩です。
今日はさらに、もっと深いところまで突っ込んでみましょう。
これをうまくやると、相手が豹変してしまいます。
それは、【価値観を引き出し、明確化する】というものです。
価値観というのは、【無意識】の一部で、
「その人が何を大切にしていること」です。
たとえば、「業績」「達成」「認められる」を大切にしている人と
「調和」「確実」「失敗しないこと」を大切にしている人では、
仕事のやり方が違ってくるのはおわかりかと思います。
私たちの行動は、皆この「価値観」によって決まっていて、
「価値観」は人によって違うというのが重要なポイントです。
人は、価値観に合うものを「(私にとって)正しい」とし、
価値観に反するものを「間違っている」とするのです。
ですから、「達成」を重視する人にとっては、目標達成こそが正義ですが、
「確実」を重視する人にとっては、ミスがないことが正義なのです。
もうおわかりですね?
何度言っても変わらない人は、こちらの指導を
「価値観に合わない(=間違っている)」ことだと思っているわけです。
なので、行動を変えてほしければ、価値観を変えなければならない。
ここが、多くの人が気づかずにストレスを抱えているポイントです。
価値観を変える、というと、専門的すぎてとても紹介しきれないのですが、
価値観を明確にする、価値観を聞き出す、というのは比較的簡単です。
「あなたが仕事上で大切だと思うことはなんですか?」
という質問をして、その答えがその人の「価値観」です。
それを批判せずに聞いて受け止め、自分の価値観を伝える。
価値観の違いがわかった上で指導すると、
使う言葉や接する態度も変わってきますよ。
★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント
相手の「価値観」を聞き出そう
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