人材育成×コーチング ビジネス

経営理念は、なぜ社員に浸透しないのか

経営者にもいろいろなタイプの人がいて、それぞれに問題を抱えていますが、
よく聞く悩みが「経営理念が社員に浸透しない」というもの。

社長の思いを言葉にした「経営理念」。
よく、朝礼で唱和したり、職場に掲示しておいたりと
社員に何度も理念を伝えているのに、

社員はそれを覚えてすらいない、ということがよく起こります。
 

経営理念というのは、企業にとってとても重要なものなのですが、
なぜ社員は、それを覚えようとしてくれないんでしょうか?
 

この問について考えるとき、まず大前提として、
「社員は、理念のために仕事なんてしていない」
というのがあります。

社員に限りませんが、人は基本的に「自分のために」行動するんです。
ですから、たとえ社長でも、他人の思いを実現しようなんて
そうそう考えてはくれない、というのが大前提です。

もちろん、社長の人間的魅力が社員を惹きつけて
「この社長のために頑張りたい!」と思わせれば別ですが、
そんなカリスマ社長は、なかなか存在しない。

ですから、ほとんどの社員は、「自分のために」働いています。
 

でも、それでは企業としての組織力が出せませんし、
理念がなくて給料のために働いている社員は、すぐに辞めてしまう。

一つの経営理念のもとに社員が同じ方向を向いて
協力してこそ、大きな力が出せるというのは間違いありません。
 

では、どうすれば、「自分のために」仕事している社員に
経営理念を浸透させることができるのでしょうか。
 

その答えは、「理念を、社員にとっての自分ごとにする」こと。
 

社長がいいと思っている理念を、社員もいいと思えば
「自分がいいと思うことのために」理念を共有できます。

この「社員がいいと思う」というのが重要です。

朝礼で唱和したって、「いいと思う」ことはありません。
社員手帳に書いてあったって「いいと思う」わけではありません。
職場に掲示しても、「いいと思う」理由にはなりません。

朝礼やら職場に貼るやら、そういうのは、
ただ「言葉」を覚えさせようとする「作業」にすぎない。

そうではなく、その裏にある「意義」や「感情」「ビジョン」を
社員に伝えた上で、そこに魅力を感じてもらうこと。
これが必要になってくるんです。
 

ですから、まず第一に、経営者が理念に情熱を持っていなければいけない。
どこかから借りてきたような、教科書みたいな文言ではなく、
この理念について1時間語り続けられるくらいでなければいけません。

そして、その情熱を、適切に伝える。
「君たちにとっても、この方向を目指すといいことがあるよ」
「一緒に、この素晴らしい方針を実現しよう」
「こういうビジョンのために、君たちの力を借りたい」
というような、社員と一緒に進んでいくという伝え方をするのです。
 

こうすると、全員ではありませんが、共感してくれる社員が出てきます。
理念・理想に共感する、つまり「自分のもの」になるのです。

こうなれば、理念は感情を伴って、浸透していきます。
朝礼でいちいち言わせなくても、その方針に従って行動します。
なぜなら、本人がそうしたいと思っているからです。

感情を伴ってしまえば、人は自発的に行動できる。
だから、まずは社長が理念に感情を伴わせることが最初の一歩なのです。
 

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感情を伴った経営理念を作り、感情を伴って伝えよう


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