部下を持つ経営者や管理職の方から、ときどき
「最近の若いやつは素直に言うことを聞かない」
「ちょっと言うとすぐにへそを曲げるから困る」
という声を聞くことがあります。
最近はちょっと厳しく言うだけでパワハラといわれたり
会社に来なくなったりと、やりにくい時代になっていますね。
そこで今日は、「社員のやる気を削がない伝え方」について
少しだけお話ししてみようと思います。
さて、そもそも「やる気を削ぐ言い方」というのはどういう伝え方なんでしょう?
一般的に、人がやる気をなくすのは
・自分の仕事に意味・意義を感じられない
・嫌いな人からの指示や依頼である
・自分が尊重されていないと感じる
・自分には到底無理と思えるような指示である
・頑張ってやっても報われないと感じる
というような時です。
嫌いな人から、自分が尊重されないような言い方で、
到底できないような、しかも報われないような仕事を指示されたら
そりゃ、嫌になるよね、という感じですが(笑)
なので、その逆のアプローチをすればいいわけですよね。
・仕事の意味・意義を言葉にして伝える
・部下を尊重して伝える
・部下のレベルに合わせて伝える
・できるようになるための方法を伝える
・やった後のポジティブな影響を伝える
というところでしょうか。
「明後日の会議の資料、作っといて」
という指示は、私たちの価値観ではごく普通の指示ではありますが、
「明後日の会議に、この資料って意味あるの?」
「資料作りに時間をかけても、意味なくない?」
「資料を作るっていっても、どうやればいいの?」
のように思うのが最近の部下。
(以前の部下も思っていたんでしょうけど、
「そういうものだ」と思ってやってたんですよね)
そして、「意味のない仕事をやらされた」と思うと
すぐに辞めてしまったりします。
それくらい、自分の時間ややりがいを重視する価値観なんです。
(それじゃ社会人として困るだろうな、とは思いますが、
そんなお説教をされるのも嫌で辞めちゃうんですよね…)
なので、部下のやる気を削がない、またはやる気を高めるための伝え方としては、
「明後日、重要な会議があるので、部長が現状を理解するための資料を作ってほしい。君ならいい資料を作ってくれると思うので、よろしく頼むよ。作り方は○○のフォルダに入っている前回の資料を参考にしてみてね。わからないことがあったら私か○○先輩に質問すればいいから」
という感じでしょうかね。
「作っといて」の一言が、なんと3〜4行にわたる長文になってしまいました(笑)
そんな、いつも懇切丁寧に言ってられないよ、
と言いたくなる気持ちもよくわかります。
私もこんな丁寧に言うの、正直めんどくさいです(笑)
だけど、そもそも人に何かを頼むときって、
相手がそれを実行しやすいように頼みません?
たとえば上司に何かを頼むとき、
「部長、これをやっといてください」
とは言わないじゃないですか。
お客さんに何かを頼むときも、丁寧に伝えるじゃないですか。
ちゃんと背景や理由、目的や意図を説明して、
失礼のないように、言い方にも気を遣いますよね。
相手が部下になると、それを省略するというのは、
悪い言い方をすると「上司の立場にあぐらをかいて、手を抜いている」
と捉えることもできます。
上司と部下は、職責や権限の上では上下関係があるし、
多くの場合上司の方が経験も能力も高いです。
ですが、上司と部下は役割が違うだけで、
人としてはどちらが上でも下でもなく、同じ人間です。
だったら、相手に動いてもらいたいと思ったら
「部下なんだから言われたとおりにやれよ」という態度より
「やってもらうために言葉と心を尽くそう」という態度の方が
部下も気持ちよく取り組めます。
結局上司も部下も人間ですから、良好な人間関係ができていることが
そのままやる気に直結してしまいます。
「課長の頼みだから、ちょっと無理しても頑張ろう」
と思われるような関係を作るのが、実は一番の近道なんです。
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