人材育成×コーチング ビジネス

なぜ社員は「指示されないとできない」のか

指示待ち社員、というのは、ずっと前から問題だと言われているし、
社長でもマネージャーでも、「どうして自分で考えないんだ」と
頭を悩ませている方は多いでしょう。

研修で依頼されるのも、「もっと自主的に動いてほしい」ということで
コーチングの研修を行うこともありました。

今日は、「指示待ち」の理由の一つを実感する出来事があったので
少し考えてみましょう。
 

昨日、土曜日で休みだったので、家族で食事に出かけました。
その帰り、妻が「あ、そこで曲がらないで、真っすぐ行ってくれる?」と、
普段の帰るルートとは違う道を走るように言ってきました。

妻の言うとおり、まっすぐ走っていくと、次に
「あ、そこで左ね」と、道をナビしてくれます。
私は妻のナビの言うとおりに走っていきます。

少しゆっくり走りながら、「次はどっちに行くの?」
「右車線を走る? 左を走る?」と、いちいち聞きながら走ります。
そうでないと、急に曲がることができないからです。
 

この、ナビに従って走っている間、私は妻の指示なしには走ることができず、
「指示待ち運転手」になっていたことに気づいたのです。

いちいち全部の行動を聞かないと走れません。
自分で考えて走るということができない状態だったのです。

もちろん、私は普段は自分で考えて行動するようにしています。
だけど、このときだけは、指示待ち&逐一やることを聞くしかなかった。
 

その理由は、【どこに行くのかを知らされていなかったから】です。
 

急に「こっちに行って」と指示されたので、どこに行くのかもわからず、
何しに行くのかも知らないまま、言われるままに車を走らせる。

ゴールがわからないのですから、舵の取りようがありません。
 

さて、これと同じようなことが、仕事の場でも起こっています。

仕事の全体像を聞かされていないまま、指示だけされて動いている社員。
何のためにその作業をしているのかわからないで手だけ動いている社員。
ゴールを明示されないまま、「自分で考えろ」と言われてしまう社員。

そりゃ、自分で動けるわけがないのです。
しかも、そういうとき、自分の考えで動いて間違えると、
「何やってるんだ!」と怒られたりしますから(笑)

結局、社長の指示通りに動くしかないわけです。
 

もちろん、これがすべてではありませんが、
今までに見てきた現場の経験から言うと、かなり多くを占めています。

「何のための仕事か」
「何を目指して、どんな結果を望んでいるのか」

これを明確にした上で、やり方を自分で考えさせる。
そうでないと、動けません。

自主的に動く社員を育てるためには、まずこちらの要望を
【伝わるように】伝えるというのが重要なのです。
 

ちなみに私は、結局、途中で我慢ができなくなって、
「で、結局どこに行きたいの?」と聞いてしまいました。
これ、コーチの職業病でしょうかね(笑)
 

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