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仕事を任せられない人の特徴

私の専門は、コーチングや心理学です。
なので、部下育成の相談や研修も多いです。

いろいろなご相談に乗っている中で、意外と多いのが
「部下に仕事を任せられない」というものです。
 

これは、職人肌や創業者の社長さん、新任の管理職などに多いです。
本当は、部下を持ったらどんどん仕事を任せなければいけないんですが、
それがなかなか進まず、仕事を抱え込んでしまう。

そんな上司のみなさんが、口を揃えて言う言葉があります。
 

「自分でやったほうが早いんです」
 

期限が決まっている仕事などでは、その期限を守るために
最速でできる方法でやる必要がある。
で、その部署なり会社なりの中で、一番仕事ができるのは
大体の場合社長や上司ですから、社長自らやったほうが速いわけです。

部下に指示を出したり、ミスを修正したり、それを見守ったりしている
時間がもったいない、自分がさっさとやってしまいたい、

これが、仕事を任せられない上司の心理です。
 

では、どうすればいいのか。

全部自分でやったほうが早くて、自分でやるんだったら、
部下も社員もいりません。
ひとりビジネスをしている方が、コストもかからないし気楽です。

そうではなく、やはり部下や社員に仕事を任せていったほうが
会社も発展するし、社長も余裕を持つことができます。

「仕事を任せる」ということを覚えたほうがいい、というのは
皆さん頭ではわかってるんですよね。
 

ここで考えてみたいのが、
「自分でやったほうが早い」の裏にある心理です。

実は、この言葉の裏には、幾つかの心理パターンが潜んでいます。

1つは、「ミスをするのが怖い」という恐怖心です。

自分でやれば早く確実にできる。だから問題ない。
だけど、部下に任せたら、納期に遅れるかもしれない。
仕事の質が悪くて、クレームになるかもしれない。

部下に任せたがために失敗してしまうのが怖くて
なかなか人に任せられない、という心理です。

これは対処法としては、「想定されるミスに事前対応しておく」とか
「納期に余裕を持たせる」とかの方法がありますが、

それ以前に「ミスの責任を引き受ける」という強いメンタルが
必要になってきます。
(3月号のCD講座では、責任を持つリーダーシップについてお伝えしました)
 

そして、もう1つは、「自分のほうができる」という重要感です。

人は、自分が優秀で、認められるような存在でありたいという
根源的な欲求があります。

なので、「自分が一番仕事ができる」とか
「この仕事は自分がいちばんわかっている」などの自尊心を感じたくて
「こういう重要な仕事は人には任せられない」と
上司が仕事を抱え込んでしまうというものです。

こうなると、部下は面白くありません。
重要で楽しい仕事は上司が持っていってしまうわけですから。

こちらの対処法は、
「重要な仕事ができる部下を育てた自分」をすごいと認めたり、
「もっと重要な仕事を見つけてくる」という方法がありますが、

それ以前に、「自分が一番でないと自信が持てない」という
根本的な自信のなさを改善するほうが重要になります。
 

どちらにしても、仕事を任せて、失敗させて、リカバリーさせて、
それを経験として人を育てるのが、上司の一番の仕事。
自分を超える人材がどんどん出てくる上司でありたいですね。

(ちなみに、コンサルタントも「成功してもらう」のが仕事なので
 自分の稼ぎではなく、クライアントの成長が一番の力の証明です)
 

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