ある程度の期間コーチングをしていると、ときどきあるのが
「今直面してる問題、前にも似たようなのがあったよね?」
というもの。
たとえば、社員が不正を働いて、その社員と大いにもめた。
結局社員は解雇して、なんとか事態を収拾したけど、
しばらくしたら、また社員が不正を行った、とか
面倒で高圧的な取引先に無理難題を言われていて、
その取引先との関係をなんとか解決したけど、
また面倒な取引先と付き合うことになった、とか。
個人的なレベルでも、こういうふうに問題を繰り返す人は
少なくありません。
こういうときには、会社のルールや体質、ルールなどを
見直して再発を防ぐべきなのは言うまでもありませんが、
そういう対策をしても同じ問題が出る場合は、
制度や仕組みなどの問題ではないかもしれません。
そこで見直すべきなのが、「マインドセット」です。
「マインドセット」とは、平たくいうと「考え方」です。
この、考え方の癖によって、自ら問題を作ってしまう人がいます。
たとえば、先ほどの「面倒な取引先」の例でいうと、
「買い手は、売り手よりも優位である」という考え方を持っていると、
取引先は自社よりも優位な存在になりますから、
そのように相手に接するようになります。
そして、顧客はその様子を見て、
「この会社は自分を上に見ているな」と判断します。
すると、逆に顧客は、こちらを下に見るようになってしまう。
「そんなことを言っても、お客様がいなければ商売にならないじゃないか」
と言われることもあるんですが、
お客様がいて商売になることと、お客様の奴隷になることは
まったく別のことです。
「あなたは尊敬している人の言うことはなんでも聞くんですか?」
と質問すると、「そうではない」と言う。
「では、なぜお客様の言うことはなんでも聞くんですか?」
と質問すると、自分の矛盾に気づいてしまったりするんですね(笑)
私たちの行動は、「選択」によって決まります。
そして、その選択は、自分にとって「最善と思われる選択」です。
で、問題は、その「最善」が、本当に最善なのかということ。
ここを疑って見る必要があるんです。
もし、同じような問題を繰り返している人がいたら、
・その問題は、どんな選択をしたから発生しているのか?
・その選択は、どんな考え方をしているから選んだのか?
というところを見直してみると、
問題を作っている「マインドセット」が見つかるかもしれませんよ。
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