ここ数年、経営者の方と話しているとよく言われるのが
「社員に指示しても、どうも言ったとおりにやらないんです」
「何度注意してもミスが減らないし、直そうともしない」
「『どうしたいの?』と聞いても自分の意見を言わないんです」
これって、部下を抱える人なら一度は経験しているんじゃないでしょうか。
このように「部下に伝わらない」という問題があるとき、
よくよく聞いてみると、ほとんどの場合
【関わり方の構造】に問題があったりします。
たとえば、ある経営幹部のYさんは、
・現状に対して最適な解決策を考え、伝える
・部下が行動しないと、わからないのかと思ってもっと丁寧に説明する
・それでも動かないので、「聞いてないのかよ」とイラッとする
・最後には「自分でやった方が早い」と、部下の仕事を抱え込む
という状況でした。
Yさんは優秀な方で頭も良く行動力もあり、経験もあったので、
状況を見たり聞いたりすると即座に解決策が浮かびます。
だから、一番いい答えを出して、部下に教えてあげていたんです。
一見すると、最適解を教えてくれるいい上司ですが、
部下の側から見たときに、こういうことが起こっていました。
「どうせYさんが考えてくれるから、自分は考えなくていい」
「意見を言っても『そうじゃなくて』って言われるから黙っておこう」
「言われたことだけしていればいいや」
だから、自分で考えて行動なんてしてくれないし、
納得していないから真剣に取り組まずミスも増えます。
前向きに取り組まないから会社の雰囲気も悪くなります。
これ、Yさんが悪いわけではありません。
ただ、Yさんの関わり方が、
「部下が考えなくてもいい構造」
「言われたことだけすれば良いと思わせる構造」
になっていただけなんです。
ここでいう「構造」というのは、
・Yさん(上司)が教える人、正しい人、考える人
・部下は教わる人、正解を出せない人、指示通りに動く人
という状態のことです。
この「関わり方の構造」によって、Rさんが頑張れば頑張るほど
部下が自分で考えなくなってしまっていたというわけなんです。
では、どうすれば部下は良くなってくれるのか?
Yさんにはいろんなことをお伝えしたのですが、
そのうちの1つが
「構造を整理する」こと。
そのために「点ではなく、線で見る」ことです。
「何て言えばいいのか」「どんな言い方をするのか」ではなく、
普段からどういう姿勢で関わるのか、
自分や相手をどういう人として接するのか、
どんな関係性を作っていこうとしているのか、
そんな「関わり方の型」を確認していきます。
これは自分だけでやるのは少し難しいのですが、
客観的に振り返ってみると
「自分では部下に考えさせているつもりだったけど、
実は"考えない"関わりを繰り返していた」
といった構造的なズレが見えてくることがあります。
Yさんも、この「構造」がズレていたために困っていたんです。
もし、「部下に言っても改善しない」ことでお困りなら、
言い方・伝え方を見直すのもいいですが、それに加えて
「自分はどういう関わり方をしているか」
「自分と部下はどんな関係性になっているか」
を振り返ってみると、新たな解決策が見つかるかもしれません。
ちょっと難しいですが、試してみてくださいね。
関わり方が変わると、部下の反応も大きく変わる可能性大、です(´▽`)
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