★私が配属後3ヶ月で会社を辞めたくなった理由
最近、といってももう、ここ数年のことですが、
「若手がすぐに辞めてしまう」という話題が多いですよね。
退職代行の会社が大きく目立っていたのもあって、テレビ等でも
「入社したその日に退職代行から電話がかかってきた」とか
「入社式が終わったらその日の勤務終了を待たずに辞められた」とか
「おいおい…」と思うような例も多く紹介されていました。
かくいう私も、今日のタイトルにあるように、
配属されて3ヶ月後には「会社を辞めたいな」と思っていましたので、
今日はその話を少ししようかな、と思います。
新入社員に限らず、若い人が定着しない、やる気がない、という方はもちろん、
「最近自分のやる気が出ない」という方も、
参考にしていただければと思います。
さて、私が配属3ヶ月で会社を辞めたいと思った理由。
それは、「暇だったから」です。
私の前職はプログラマーです。
20年前もIT業界は忙しいのが普通で、残業100時間なんて当たり前でした。
同期入社の友人たちも、それぞれの配属先が忙しく、
新人の頃から50時間以上の残業をしていました。
そんな中、私は毎日定時で上がっていたんです。
私が常駐した客先が業務量を絞ってくれていたのか、
私がまだスキル不足でたくさんの仕事を任せられないと思われたか。
わかりませんが、私の毎月の残業時間は10時間に満たず、
残業どころか日中の仕事量も少なくて、暇な時間ができてしまう。
IT業界とは思えないほどのホワイト企業状態だったんです。
同期と飲みに行ったときに、「暇なんだよね」というと
「何それ、羨ましい」と言われましたが、
私はその頃、辛くて辛くて、「もう辞めたい」と思っていました。
当時、私は
「せっかくIT企業に入ったんだから、どんどん仕事をこなしてスキルアップしたい」
と、めっちゃやる気に満ちていました。
(残業代も稼ぎたかったですし 笑)
ITといえばどこでも50時間以上、多ければ100時間を超える残業がある、
というのは学生の頃から知っていたし、
それを覚悟の上で入社したというところもありました。
そういう期待をして入社したのに、
現実は毎日定時で、日中も仕事量が少ない。
こうなると、不安になってくるんです。
「同期はたくさんの仕事をバリバリこなしていて、自分は置いていかれている」
「1年目から経験が積めないと、社会人としての力がつかないんじゃないか」
この不安から、「この状態から抜け出したい」「もうこの状態は嫌だ」となり、
配属されて3ヶ月で、会社を辞めることを考えていました。
(結局4年務めたのは、氷河期だったのと私がビビりだったのと… 笑)
大人になった今振り返ると、自分でできる努力もしていないし
周りのせいにしていただけだし、配慮してくれた上司にも失礼だし、
甘すぎて恥ずかしい限りではありますが、
若いうちは視野が狭いのでそこまで考えが及ばないし、
「それは違うぞ」と叱られもしなかったし、
若手だった自分としては、仕方ないところもあったかなと(自己弁護)
なにより、これは今の若手が辞めてしまうことにも
通じるところがあると思うのです。
● 「ブラック」「ホワイト」の問題だけではない
前提として、労働環境がいい方がいいというのは言うまでもありません。
社員をこき使って会社だけ利益を得て、社長がベンツを乗り回す、
みたいな前時代的な会社は論外として。
「Z世代は厳しいのを嫌がるから、叱らないようにしよう」とか
「残業が多いと辞めちゃうから、業務量を少なくしよう」とか
「ルールを厳しくすると反発されるから、自由にさせよう」とか
最近、若い世代に配慮してか、こういう会社が増えているようです。
ですが、こういう会社は「ホワイトすぎる企業」として嫌われてしまい、
向上心のある若者を中心に、
「この会社にいたら未来がない」と辞めてしまうんだとか。
問題は、社員の期待と会社の現実がマッチしていないことです。
会社の実態として「忙しくなく、ほぼ残業もない」という状態のとき、
「仕事は最低限で、プライベートを充実させたい」
という社員には天国のような環境ですが、
「たくさん仕事をしてスキルアップしたい」
という社員からしたら、生き地獄です。
入社前に実態がわからず、入ってからミスマッチに気づくと、
20年以上前、就職氷河期の私でさえ「辞めたい」と思いましたし、
今の若者はもっと見切りが早いので、すぐに辞めてしまいます。
重要なのは、「ブラックかホワイトか」ではなく、
「募集するときに、自社の現状を正確にオープンにすること」
「どんな人に来てほしいかを明確に示すこと」
「どんな仕事をどれくらいやってもらうかを定義しておくこと」
なのです。
私の友人で採用コンサルの高田晃一さんも
「今の若者は、失敗したくないから、わからないところには行きたくない」
「誰と、どんな仕事をするのかわからなくて不安に思っている」
と教えてくれました。
なので、きちんと情報を開示して安心してもらう必要があるのです。
「仕事」は人生の大部分を占める重要な要素です。
社員は仕事が充実していないと、人生の半分を無駄にしていることにもなります。
若い人が、期待した仕事にマッチした働き方ができるように、
会社が、自社の進む方向にマッチした人材を迎えられるように、
期待値と現実のズレがないよう
・経営者や人事で、自社の考えを明確に言語化する
・来てほしい人材がどんな期待をしているかをリサーチする
・ズレがあった場合、密なコミュニケーションを取ってギャップを埋める
という努力を、続けていきたいですね。
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