この記事のポイント
- 「ありのままで価値がある」と頭で分かっていても腑に落ちないのは、無意識に「〇〇でなければ価値がない」という“条件付き”のルールを自分に課しているからです。
- この「条件付きの自己価値」は、常に自分を駆り立てる一方で、条件を満たせない恐怖から、生きづらさや人間関係の問題を生み出す根本原因となります。
- 問題を本質的に解決するには、この無意識の思い込み(ビリーフ)を特定し、それを書き換える必要があります。
- 「言葉を逆から言う」など、脳を意図的に混乱させるアプローチによって、長年あなたを縛り付けてきた思い込みをリセットすることが可能です。
「ありのままでいい」と言われても…なぜ私たちは自分を認められないのか?
自己啓発系の本やSNSを見ていると、「あなたは、ありのままで価値がある」「ダメな自分にもOKを出そう」といった言葉をよく目にしますよね。
これ、ものすごく重要な教えです。なぜなら、多くの人が無意識のうちに「条件付き」でしか自分を認められていないからです。この状態は、その条件を満たせなくなった途端に自信を失い、自己否定のスパイラルに陥ってしまう、非常に危うい状態なのです。
ですが、です。ぶっちゃけ、こう思いませんか?
「理屈は分かる。でも、そんなこと実感できるわけないだろ!」
少なくとも、私はずっとそう思っていました。頭ではその方が良いと理解できても、心が、感情が、どうしてもそれを受け入れられない。多くのクライアントさんも、このギャップに苦しんで、私の元へ相談に来られます。
なぜ、私たちは「ありのままの自分」を、心から認めることができないのでしょうか。そして、どうすればその状態から抜け出せるのでしょうか。
あなたの自己肯定感を縛る「条件付きの自己承認」という呪い
その答えは、あなた自身が、自分に課している「無意識のルール」にあります。
【私の体験談】「優秀でなければ価値がない」と思っていた頃
かつての私は、「自分は優秀だから価値がある」と固く信じていました。これが私の自己承認のルールだったのです。一見、自信に満ちているように聞こえるかもしれません。しかし、このルールの裏側には、「優秀でなくなれば、自分の存在価値はゼロになる」という、とてつもない恐怖が常に潜んでいました。
だから、私はことさらに自分の優秀さをアピールし、自分より優秀な人をこき下ろし、失敗しそうな挑戦からは逃げ回るようになりました。そうしないと、心が保てなかったのです。(周りから見れば、迷惑でウザいことこの上ないですよね 笑)
これが、「条件付きの自己承認」がもたらす弊害です。「お金持ちだから価値がある」「正しいから価値がある」「人に好かれているから価値がある」…。あなたの自信が、このような「もし〜なら」という条件の上に成り立っているとしたら、それは非常に脆い砂上の楼閣なのです。
「〇〇ないと価値がない」の正体と、それを手放す方法
私たちは、生まれてから成長する過程で、親や社会の影響を受け、「自分には価値がないんだ」という根源的な思い込みを、心の奥深くに植え付けられてしまうことがあります。そして、その「無価値感」という耐え難い恐怖から逃れるために、「〇〇ができれば、価値がある」という“理由”を後付けで作るのです。
この根本原因となっている「私は〇〇ないと価値がない」という思い込み(ビリーフ)を書き換えない限り、本当の意味で「ありのままの自分」を認めることはできません。
【セルフワーク】脳を混乱させて、思い込みをリセットする裏ワザ
では、どうすればこの根深い思い込みを書き換えられるのか。意志の力で「そんな考えはやーめた!」とできるなら、誰も苦労はしませんよね。
そこで、少し特殊な技を使います。今日は、その中でもご自身で簡単に試せるものをご紹介します。
人の強固な思い込みをリセットするには、『脳を意図的に混乱させる』というアプローチが効果的です。「私は優秀でないと価値がない」と強く信じ込んでいる脳に、それが真実ではないかもしれない、と揺さぶりをかけるのです。
そのための簡単な技法が、『言葉を逆から言う』というものです。
例えば、あなたの思い込みが「私は優秀でないと価値がない」だとします。これを、一語ずつ逆から、声に出して何度か言ってみてください。
「ない 価値が でないと 優秀 私は」
…どうでしょう?意味不明な言葉の羅列に、脳が「あれ?なんだっけ?」と混乱してきませんか?
これは、英語の語順の話からヒントを得たものですが、日本語でも十分に効果があります。自分の力を制限しているネガティブな思い込みを見つけたら、それを逆さにして10回ほど唱えてみてください。脳が混乱し、その思い込みへの確信が弱まっていくのを感じられるはずです。
まとめ:本当の自信は、「条件」を手放した先にある
もちろん、これは数ある技術の一つであり、これだけで全ての根深い問題が解決するわけではありません。しかし、重要なのは、あなたを縛り付けているその考えは、絶対的な真実ではなく、単なる「思い込み」に過ぎないと知ることです。
そして、その思い込みは、適切なアプローチを用いれば、必ず書き換えることができるのです。
あなたが自分に課している、不自由な「条件」を手放したとき、そこには何にも揺るがされない、本当の自信と心の平穏が待っていますよ。
あなたの「無意識のルール」、プロと一緒に書き換えませんか?
今日の記事でお伝えしたセルフワークは手軽ですが、長年の根深い思い込みを一人で書き換えるのは、簡単なことではありません。多くの場合、複数の思い込みが複雑に絡み合っているからです。
もし、あなたが本気で自分を縛る「無意識のルール」から解放され、ありのままの自分で、本来の力を発揮したいと願うなら、ぜひ一度、プロのコーチを頼ってみてください。客観的な視点からあなたの心の奥深くにある根本原因を特定し、それを安全かつ確実に書き換えるサポートをします。
この記事を書いた専門家
中城 卓哉(なかしろ たくや)
パワーコーチ株式会社 代表取締役
経営者・管理職専門のビジネスコーチ
「私たちは夢を叶える会社です」を経営理念に、経営者や管理職が抱える「人の問題」に特化したコーチングを提供。科学的な理論と豊富な現場経験に基づき、幹部育成、チームビルディング、組織のビジョン設定などをサポート。クライアントが本来持つ能力を最大限に引き出し、ビジョンの実現に貢献することをミッションとする。「在り方」と「やり方」の両立を重視し、小手先のテクニックではない、本質的なリーダーシップ開発に定評がある。
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