経営者なんてものをやっていると、理不尽がつきものですね。
特に、ある程度結果を出している人なんかは、
「こんなに結果を出してるのに、周りが認めてくれない」
という悩みを持つことがあるようで。
こういうとき、反応は2つに分かれます。
1つは、もっと認めさせようと、高圧的になるパターン。
もう1つは、周りの反応から「学習」して、自信を失うパターン。
どちらにしても、あまりいい反応ではありません。
高圧的になれば、そのとき「力」を感じることはできますが、
プロが見ると、その裏にある「認められない」という気持ちがわかります。
虚勢を張っているようで、弱く見えます。
自信を失ってしまうと、たしかに謙虚さのようなものはありますが、
自信のなさは行動力や影響力など、様々なところに影響し、
結局本人の能力が弱くなってしまうわけです。
ですから、「認めてくれない」と感じたとき、
ちょっと立ち止まって、見直すことが必要です。
何を見直すのかというと、
「自分が自分を、どれくらい認めているか」です。
私たちは、究極的にいうと、「自分の意見」で物事を判断しています。
心理学的には「投影」といいますが、
自分の内面を、他人の振る舞いに勝手に映し出しているにすぎません。
自分が自分に対して「たいしたことないじゃん」と評価していると、
他人もそう評価しているような気がしてしまいます。
他人が自分に「たいしたことない」という評価だと思いこんでいると、
ほめたり認めたりしてくれる言葉や振る舞いを、見落としてしまいます。
実は、あなたをほめてくれている人はたくさんいるのかもしれない。
それを見ないようにしているのかもしれないのです。
その理由が「自分が自分を認めていないから」では、
ほめてくれた人もがっかりです。
まずは、あなた自身が、自分をどのくらい認めているのかを
正直に見直してみることです。
もし「これだけの実績があるんだから、自分を認めている」
という答えが出ていたなら、ちょっと危険です。
それは「自分」ではなく「実績」を認めているからです。
たとえ実績がなくても、たとえ大きな失敗をしても、
たとえ他の誰が認めてくれなくても、
自分は自分のことを認められているか。
自分のことを無条件に認められたとき、
他の人が認めてくれていたことに気づくことができるんです。
★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント
まずは自分が、自分のことを認めてあげよう
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