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「私はだらしない人間だ」と言って喜ぶ心理パターン

少し前の話になりますが、ある経営者の方(Sさん)と
コーチングをしました。

コーチングの詳しい内容については守秘義務があって言えないんですが、
コーチング中に気になるパターンがあったので、
今日はそのパターンについてお話します。
 

Sさんはとても頭のいい方で、ビジネス上も成功しています。
同業者からも「教えてください」と、成功の秘訣を学びに来るほど。
ぶっちゃけ、かなり儲かっているようです。

そんなSさん、よっぽど自信があるだろうなと思って
「Sさん、自分で自分をどんな人だと思う?」
と聞いてみると、

「えー? そうだなぁ。けっこうすごい人?
 あとは、頑張ってる人。それから・・・
 あ、だらしない人、だな」
という答えが返ってきたんです。
 

そこで私、なぜかそれがすごく気になってしまいまして。
「だらしない人」と言ったときの声の調子が
心なしか楽しそう、嬉しそうな印象だったんですよね。

普通、自分をだらしない人だと評価するときは、
自戒の念だったり、自己嫌悪だったり、反省だったり、
少し嫌な気持ちになりがちですから、声のトーンは下がり気味になります。

ですが、Sさんはそういう自分に対するネガティブな思いがなく、
むしろだらしない人であることを誇らしく思うフシがあったんです。
 

実は、こういう人はけっこう多くいます。

「だらしない人」という、ネガティブな自己評価を持つことで
「俺は普通の人じゃないんだぜ」という
変な自己重要感を満たしているんですね。

で、自己重要感というのは、人間の根源的な欲求ですから、
これが満たされるのはとても強い快感を覚えます。

つまり、自分が「だらしない人」であることが「快感」になるんです。

アレですね。
「いい子」でいられない子が、ツッパって不良になって
「俺はワルなんだよ!」と言うことがかっこいいと思ってる感じでしょうか。
(Sさんごめんね 笑)
 

こうなると、「だらしない人」をやめるのが難しくなります。
なにせ、「だらしなさ」はSさんのアイデンティティですし、
それこそが自分の存在意義みたいになってしまってますから。

こういうときは、コーチングでは、
「だらしない人=快感」の感情のつながりを切り離すんですが、

Sさんは賢い人なので、そこに気づいたとたん、
「あ、これは良くないや。もうやめよう」と
自分でネガティブなパターンを変えてしまいました。
 

「だらしない人」だけでなく、「だめな人」「時間にルーズな人」
のような自己評価も同じですし、
「自信がない」「能力がない」というのもほぼ同じです。

自分に対してネガティブなイメージを持つことで、
自分を保つというか、自分の特別感を演出しているというか、
そういうパターンが存在するんです。

「なんでこの人は、わざわざネガティブなことをするんだろう」
と思ったとき、その裏側にそういう心理のパターンがある。
そういうことを知っていると、対応の幅が広がってきますね。
 

★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント 

ネガティブな言動は、自己重要感を満たしている(かも知れない)


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