コーチング ビジネス

「あー、わかるわかる」と言ってはいけない

コーチングを学ぶと、「相手に共感しなさい」という教えがあって、
話を聞きながら相手の気持に寄り添う姿勢が大切だと言われます。

つらい気持ちや苦しい状況に対して理解を示してあげることで
「この人はわかってくれる」と思ってもらえて、
信頼関係を構築していくということなんですが、

この「相手に共感する」というときに、
「わかるわかる」と言う人がいます。
 

「実はちょっと、最近精神的に辛くて・・・」
「ああ、わかるわかる。そういうときって、あるよね」
という感じですね。

この会話、一見とてもいい相談相手であるように見えますが、
プロのコーチはこのような返し方はしません。
「わかるわかる」とは、めったに言わないのです。
 

それは、コーチングの大原則である、
「相手のことは、相手にしかわからない」
という考え方によります。

その人の置かれた状況やそれに対する反応、解釈などは
その人にしかないものです。
他人は、それと同じ状況や感情を持つことはできません。

もちろん、似たような経験があって、推測することはできますが、
それはあくまで「推測」であって、「わかっている」わけではありません。
 

コーチは、「相手のことはわからない。だから質問して傾聴する」
と思って接しています。

わかっていると思ったら、勝手な思い込みでクライアントを判断してしまい、
クライアントの本当の考えや感情を理解できなくなってしまうのです。

ですから、
「実はちょっと、最近精神的に辛くて・・・」
と言われたら、

「辛いんだね。何かあったの?」とか
「そうなんだ。それは苦しいだろうね」というような対応になります。

「わかりはしないけど、推し量ることはできる」
「完全に理解はできないけど、歩み寄る姿勢はある」
という接し方です。

「あなたのことをもっと知りたい」「その上で力になりたい」という
姿勢がその言葉に表れるので、相手はもっと深く信頼してくれます。
 

余談ですが、私は「わかるわかる」と言われると
「ホントにわかるんか? 適当に言ってるだけじゃないの?」
と思ってしまうことが多い、ひねくれ者だったりします(笑)

自分が言われると嫌だから、そうしていないだけなのかもしれません。
 

★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント

「相手のことはわからない」前提で会話してみよう

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