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「部下がついてこない」ときに、忘れていること

※コーチングの事例なので、守秘義務に配慮して詳細を変えてあります。
 

ある会社の管理職であるSさん。

「最近、部下がついてこないんです。
 不満も、直接私に言わず、部下同士で愚痴を言い合っているみたいで…」
という悩みについてのご相談でした。
 

これは、どこの管理職でも、一度はぶつかる問題です。
個人的にコミュニケーションが得意でも、上司と部下になった途端に
相手が気を遣ってしまったり、話を聞けなくなったりする。

これは、関係性が変わってしまったので、仕方のないことでもあります。
 

ですが、「仕方ない」で済ませておけるものでもありませんよね。
やはり、部下にはついてきてほしいですし、
そうでなければ会社は成り立ちません。

こういうとき、多くの上司(社長)が忘れてしまっていることがあります。
Sさんも、これはすっかり忘れてしまっていたようでした。
 

それは、
「会社の【理念】を伝える」
ということです。
 

理念を伝えていないと、部下は
「何をするか」「どのようにするか」に意識が向きます。

「何を」「どのように」というのは、感情が動きませんから、
仕方なくやる、給料のためにやる、命令だからやる、
という、モチベーションの低い状態になってしまう。
 

理念、つまり「この会社(部署)は、何のために存在するのか」を
実感を持って伝えていると、部下は
「なぜその仕事をするのか」が明確になります。

「なぜ」というのは大きく感情を動かします。感情が動きますので、
理念のためにやる、やりたいからやる、貢献したい、
という、意欲を持った状態で仕事ができるようになります。
 

このことをSさんに伝えると、
「いえ、理念は伝えているんですよ」と言う。

「毎月これだけの数字を出そうとか、5年後には業界でトップになろうとか、
 いつも部下には言ってるんですけど、ついてこないんです」
 

えーと・・・
残念ながら、これは【理念】ではありません。ただの【目標】です。

自分たちの会社が、どんな方向性で、どのようにお役に立ちたいのか。
この「事業の目的」が理念であり、

どんな数字を出したいのか、どんな状態になりたいのか、という
「事業の状態」は、目標やビジョンです。

どちらも大切ですが、【理念】のほうがより重要。

理念は、社員に「働くことの意義」をもたらしてくれるからです。
 

可能であれば、会社の理念を。
経営者ではないので、それを示せないなら、部署の理念を。
それも難しければ、自分の理念を。

「こっちに向かって、こんな目的でやってるんだ」と示すことで、
部下に道を見せてあげるのも、上司の仕事なのです。


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