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なぜ、問題行動をとる社員が現れるのか?

先日、Facebookを見ていると、こんな趣旨の書き込みがありました。

「ウチの会社に、とんでもないやつがいる。
 いつもSNSで我が社の悪口を書いて迷惑をかけるだけでなく、
 ろくに仕事もしないで寝てばかり。
 だけど、簡単にはクビにできない事情があって困っている」

・・・大変そうだな、と思いました(笑)
 

まあ、ここまでひどいことはないにしても、
ちょっと「この人は少し問題だな」と思うような
振る舞いをする社員は、大きな会社でもいたりします。

実際、私も今振り返ると、会社員時代は
かなり問題社員だったと思いますしね。
 

さて、この「問題社員」。
どうして彼らは、問題となる行動を取ってしまうのでしょうか?
 

そのヒントは、「感情のニーズ」にあります。

これについては、過去に何回かご紹介していますが、
あらためて言うと、「人間の根源的な欲求」のことです。

アンソニー・ロビンズによると、私たちのすべての行動は
この「ニーズ」を満たすために取られているというのです。

ニーズは6つあり、「安定感」「不安定感」「重要感」
「つながり」「成長」「貢献」となります。
 

たとえば、頑張って仕事をして成果を出したいというのは
「自分はすごい」と感じたい重要感のニーズかもしれません。

しっかりとリサーチして行動するのは
確実な結果を出したい安定感のニーズかもしれません。

このように、「6つのニーズ」が行動の源になっています。
 

さて、この「6つのニーズ」ですが、
ポジティブなモチベーションだけではなく、ネガティブにも作用します。

ニーズの満たし方には、ネガティブなものもあるということです。

たとえば、うまくいっている人をこき下ろすのは、
その人よりも上の立場に立ちたい重要感かもしれません。

八方美人で自分の意見を言わないのは、
仲間はずれになりたくないつながりのニーズかもしれないわけです。
 

つまり、社員が「問題行動」を取るときも、その人は
「ニーズ」を満たそうとしているだけなのです。
その「満たし方」が健全でない、というだけのことです。

先の「会社の悪口をSNSに書きまくる社員」も、
もしかすると「会社に認めてもらえない」という重要感の不足を
SNSで書いて解消し、溜飲を下げているだけかもしれない。

さらに、SNSで「いいね!」がついたら、重要感も満たされるし、
「わかってくれる人」の存在が、つながりも満たします。

こういう「ニーズを満たす」行動として、
問題行動を取っているだけなんですよね。
 

では、どうすればいいのかというと、答えは簡単で、
その「問題行動」で満たしているニーズを
別の方法で満たしてあげる、または満たし方を教えてあげればいい。

SNSに悪口を書くより、仕事でちょっとした成果を出すことで
重要感やつながりを満たしてあげれば、
わざわざ悪口なんて書く必要がなくなります。
 

書き込みをした社長さんの言葉を読む限り、おそらく
この社長さん自身が、問題社員さんに対して普段から承認していなくて、
「あいつは問題だ」と言い、そのように扱っているようでした。

だから、社員は「認めてもらえない」不満が募り、
その重要感の不足をSNSで満たしているんだろうな、と。

結局、社長の接し方が原因であったように思えました。
(実際、別の方がコメントで「あなたに問題があるのでは?」と
 厳しいことを書いていました)
 

一方的に「あいつはダメだ」と非難するのではなく、
「なぜ、そのような行動を取るのか」を注意深く観察すると、
今までとは違う解決策が見えてくるのです。
 

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