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今にも辞めそうな、「意識高い系」社員が…

辞めやすい社員の傾向として、
「自意識が高い」というタイプがあります。

「自分は能力が高いのに、評価されていない」
「自分ならもっとできるのに、仕事を任されない」

プライドが高く、自己評価も高いので、
上司から見ると自己評価に実態が追いつかない、となりがち。

それをそれとなく伝えても、
「上司は人を見る目がない」「わかってくれない」と
ますます不満がこじれてしまったりします。

 
こういう、プライドの高い部下に対して
どうしたらいいのか?

そのヒントが、今日の事例にあるかもしれません。

 
〜〜〜〜〜

営業で採用されたSさんは、給料に不満がありました。

俺はこんなに能力が高いのに、給料が安い。
先輩より仕事をしているし、契約だって取ってくる。
自分が売った分、給料に反映されないのはおかしい。

こういう考え方をしていて、仕事はできるけど、
チームの和を乱すので、上司は正直、
扱いにくいし、めんどくさい部下だと思っていました。

社内でも、「彼は少ししたら、辞めるだろう」と思われていて、
腫れ物に触るような扱いをしていたようでした。

 
そんなSさんに対するコーチング。
まずは不満を全部聞くところから始めます。

給料が安い、稼いだ分もらえない、もっと稼ぎたい。

どうも、Sさんはお金に対する強い感情があるようでした。

 
この、執着ともいえる感情に注目したコーチは、
Sさんの「お金」に関する考え方と感情を深堀りしました。

すると、Sさんには、
「父親に認めてもらえなかった」
という子供の頃の体験があったことがわかったのです。

Sさんは、お父さまから
「何でも、結果を出しなさい」と言われて育ち、
結果を出さないと認めてもらえなかった
という経験がありました。

その経験が、
「年収が高くなれば、きっと父親に認めてもらえる」
という思いにつながり、
「お金を稼がないと、認めてもらえない」
というお金の執着にもつながっていったのでした。

 
つまり、Sさんの不満は「給料」そのものではなく、
「認めてもらえない」という欠乏感によるものだったんです。

 
通常、給料への不満への対応策としては、
「給料を上げる」とするところですよね。

ですが、社員の感情(Sさんの場合は欠乏感)が解消していないと、
給料が上がったその時は満足しますが、
少し時間が経つと、また不満を持つようになるのです。

ですから、もっと深いところにある不満の原因を見つけ、
それに対処することが重要になってくるんですね。

 
Sさんには、
・父親に対する怒りの感情を吐き出し、解消する
・「結果を出さないと価値がない」という思い込みを見直す
という対応をしたところ、
お金に対する執着が解消されました。

すると、「自分が正しいんだ」「上司はわかってない」
「自分が稼いでるのに、評価されない」
といった不満がなくなって、冷静に考えられるようになりました。

 
今では、仕事の意欲や成果を下げることなく、
Sさんより先輩の社員を、いい意味で煽って
「もっと頑張ろう」と思わせるようになりました。

周りの基準を高め、盛り上げてくれる人材として
上司からも強く期待されています。

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