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どうして、アドバイスを聞いても結果が変わらないのか

クライアントのKさんの話です。
Kさんは自分の営業の成績が伸びなくて困っていました。

コーチングをしていくことで、少しずつ結果が出始めたんですが、
まだ思ったような成果が出るまでは至っていなくて、
「どうしたものか」とメールがきました。
 

私自身は、Kさんの仕事については素人なので、
私からアドバイスをすることはできません。
なので、「あなたのチームのリーダーは何と言ってるの?」と聞いてみました。

すると、リーダーはKさんのどこを変えるべきかを
的確にアドバイスしてくれていたそうなのです。

「じゃ、それをやればいいですね」と言うと、こんな答えが。

「アドバイスを貰っていたのに、ぜんぜんそれを実行せずに
 自己流でやっていたんですね。
 自分ではやっているつもりだったけど、気づかないものですね」と。
 

これ、Kさんだけではなく、どこでも起こることです。
上司が部下に、社長が社員に、先輩が後輩に、
的確なアドバイスをするのに、相手はその通りにやらず、
行動を変えないで自己流のままなので、結局結果が変わらない、という。

なぜこんなことが起こるのかというと、
「本質的なアドバイスは、その人にとって痛いこと」だからです。
 

Kさんとは別の人とコーチングしたときに、
「それじゃ、相手の方に謝ったらいかがですか?」と
ご提案したことがあります。

すると、その人は「はい」と言いながらも、嫌そうな顔をしていました。
「やりたくなさそうですね?」と指摘すると、
「ええ、そうなんです。謝ったら負けてしまいそうな気がして…」
と、苦しそうな顔で答えたのを覚えています。

Kさんも、リーダーの人から
「今まで避けてきた一番やりたくないこと」を指摘されました。
 

今、望む結果が出ていないのは、その人にとって一番良い選択を
取っていないからです。
そして、その人が良い選択をしないのは、その選択が「痛み」だからです。

嫌だ、怖い、不安だ、退屈だ、嫌われる、失敗する、できない・・・

人は、こういう嫌な感情を本能的に避けるようになっています。
なので、「痛み」を感じる(と思っている)行動は、
無意識に避けてしまいます。

Kさんにとって、「良い選択」は、「痛み」につながっている。
なので、「良い選択」を避けてきた。
だから、良くない結果が出ているんですよね。
 

上司や先輩がアドバイスするときは、
「その人がやっていない、ベストのこと」を指導します。
そして、それはその人が今までに避けてきた、「痛み」の選択なのです。

その「痛み」を理解して、一緒に乗り越えてあげる。
これをしてあげると、相手は「良い選択」ができるようになり、
良い結果を出すことができるのです。
 

★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント  

アドバイスをしても変わらないときは、「痛み」を見極めよう


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