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思うように動かない年配の社員を、どうすべきか?

「年配の男性社員で、なかなか動かない人がいる」

 

…というぼやきをある社長さんから聞いたので、

いわゆる「頭が固くなってしまった」年配の社員さんに
コーチングの視点から、どうやって活躍してもらうかという話を
ご紹介しようかと思います。

 

一般には、年配の男性社員の方って、
「歳を取ると頭が固くなる」「年寄は変わらない」
みたいに、ネガティブに言われることも多いんですが、

多くの場合、だてに長く働いているわけではなく、
実は蓄積された知識や技術をお持ちだったり、
社会人としての経験から頼れるところがあったりします。

 

ただ、経営者が欲しているものとズレがあったりすると、
「知識はあるんだ【けど】、融通がきかないんだよね」
「長年やってるんだ【けど】、考えが古いよね」
のように、

長所よりも短所に目が向きがちだったりします。

 

で、そういう社員さんがいるときに、
どうすればいいのかという話ですが、

 

デル・カーネギーの「人を動かす」にもあるように

【その人を認めて、ほめる言葉をかける】

ところから始めるのがいいです。

 

私たちは、心理的に「否定される」ことを恐れています。

ですから、できていないところや短所を指摘すればするほど、
相手は否定されまいと抵抗するんです。

「これ、間違ってますよ」
「指示書にこう書いてあるんだから、俺のせいじゃない(怒)」

みたいな感じですかね。

 

誰でも、自分が間違っていると言われるのは嫌だし、
自分がダメだ、できない人間だと指摘されるのはもっと嫌なもの。

ですから、ほめる言葉を先にかけてあげるんです。

 

「〇〇さん、仕事が早くて助かります」
「〇〇さん、細かいところまでよくご存知なんですね」
「〇〇さん、釣りが上手いってホントですか? 教えて下さいよ」

 

ほめるのは仕事に関係ないことでもいいです。

ほめるというのは、
「その人のいいところを見つけて、それを伝える」ということですので。

 

心理学では「返報性」というのがあって、
人に好意的にされると、その相手に行為を持ちやすいと言われています。

なので、ほめることで心をひらいてもらいやすくなるんです。

 

そして、心をひらいたところに、

「これ、ちょっと仕様と合わないみたいなので、確認してもらえますか?」
と、「責める」ニュアンスを入れずに指摘します。

 

「指示書のとおりにやったんだけどなぁ…」(少し態度が軟化します)

「じゃあ、指示書が違ってたんですね。すみません。
確認するようにしますね。
〇〇さん、私の指示が間違っていることもあると思うので、
そのときは教えて下さいね」

 

というような接し方をしていきます。

あくまで、相手を責めない。「お前が悪い」と言わない。
その上で、取って欲しい行動を伝えて、お願いする。

こうすると、わりと言葉を受け取ってもらいやすいです。

 

「そんな回りくどい言い方、面倒だな」
と思われるかもしれません。

ストレートに「違うよ」で済めば、たしかに楽ですよね。

 

ですが、こちらが相手に対する接し方を省略すると、
相手も仕事のやり方を省略します。

こちらが相手を責めると、相手は自己弁護に入ります。

こちらが正論で追い詰めると、相手は感情的に逆ギレします。

 

そうなってしまうより、ちょっと面倒でも伝え方を少し変えて
前向きに動いてくれたほうが、最終的にはお互いが楽になります。

この辺の言い回しはあまり簡単ではないのですが、
「相手を責めない」「ほめてから伝える」
というあたりから始めてみてください。

徐々に、相手の態度も変わってきてくれますよ。


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