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自己肯定感=「私にはできる!」じゃないんですよ、という話

最近は自己肯定感についての発信を良くするので、
自己肯定感についていろんな意見を聞くことがあるんです。

まあ、「自己肯定感」という言葉の定義も、
あるんだかないんだかわからないようなものなので
何が正解ってことはないんですけど、

それでも、

「あー… そうじゃないんですよね…」

って思うことがあるんです。

 

その「そうじゃない」っていうのが、タイトルに書いた
【自己肯定感=「私にはできる」】
という認識。

 

つまり、「私にはできる」と思うことができたら
それが自己肯定感なんだ、という話です。

言わんとすることはわかりますが、この認識を持っていると
けっこうディープな罠にハマります。

 

なんでそんなことが言えるかというと、
私がそれに、30年近くハマってたからです。

 

私は、自分で言うのもなんですが、
わりといろんなことを「できる」子だったんですね。

お勉強はほとんどしてなくてもテストでいい点を取ってくる。
仕事もすぐに覚えて、ある程度以上の仕事をできる。
人付き合いもそれなりに、だいたいの人とうまくやれる。
コーチングも習ってる間からけっこう上手でした。

 

なので、「できる」=自己肯定感 という話なら
私は大体のことができて、自己肯定感はめっちゃ高い、
という話になるわけですが、

今振り返ると、私の自己肯定感って、めっちゃハリボテで
中身の薄〜い「自己肯定感もどき」だったんですよね。

 

自分より優秀な人を見ると、距離をとって逃げるか
その人のマイナスなところをあげつらって自分を保つ。

平均以上はできるけど、自分にできなさそうなレベルの挑戦はできない。

能力はそこそこ高いけど、自信はない。
一見すると自己肯定感高いけど、実は思いっきりビビリ。
しかもそれを巧妙に隠す技まで持ってたので、たちが悪いこと…(笑)

 

「できる」ことを肯定の拠り所にすることは、悪くはないです。
まったく自信がなく、自己否定のカタマリみたいな人は
「できた」を積み重ねることに一定の意味はあります。

ただ、それだけで終わると、
「私はできるからOKだ。できなくなるとダメだ」
になるんです。

 

「私は勉強ができるから自分を肯定できる」という人は、
勉強ができなくなると、自分を肯定できません。

勉強ができなくなるのが怖くて、常に成績に一喜一憂します。

 

「私は経済的に成功してるから自分を肯定できる」という人は
お金がなくなると、自分を肯定できません。

お金がなくなるのが怖くて、常に不安の中で生きることになります。

 

「私にはできる」は、自己肯定をする過程で有効ではありますが、
自己肯定感そのものではない、のです。

 

究極は、
「できようが、できなかろうが、私は私を肯定できる」
という状態です。

 

ここに至らないと、またどこかで自己肯定感が揺らいでしまいます。

 

まだ流行り始めて数年の概念なので、解釈も人それぞれですし
私の意見もただの一意見に過ぎないんですが、

「何もない自分」をまるっと肯定できる「自己肯定感」が
メジャーな認識になるといいなぁ、と思ってます。


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