「やる気スイッチ」というと、個別指導の学習塾ですが、
この言葉を名刺に入れておいたことがあります。
「3秒でやる気スイッチがオンになる」と書いておくと、
けっこう反応してくれる方が多く、
「ウチの社員のやる気スイッチを入れてやってくださいよ」
「私のやる気スイッチ、どこですかねぇ」
なんて、冗談交じりに言われたことがあります。
そんなにやる気が出てないのかと驚きましたが(笑)、
たしかに、私たちの多くは、常にやる気オンなわけではなく、
やる気のあるときとないときがあります。
そして、必要なときにオンにできれば、便利ですよね。
この「オンにする」のが、コーチングの技法にいくつかあって、
名刺のキャッチコピーに使っていたのですが、
実際、3秒とは言わないまでも、かなり短い時間で
「やる気スイッチ」をオンにすることは可能です。
そのためには、まず「やる気スイッチ」がどこにあるのかを
知る必要があります。
電気のスイッチと同じで、どこにあるのかわからないと、
オンにすることはできませんからね。
さて、アンソニー・ロビンズによると、私たちの「やる気スイッチ」は、
・アイデンティティ
・人間関係
・価値観
・6つの欲求
・欲求を満たす手段
だと言われています。
それぞれ、細かく解説すると、それだけでセミナーができるほど
専門的なものになってしまうので、ここでは割愛しますが、
今日は「価値観」について。
「価値観」とは、「その人が何に価値を感じるか」ということ、
つまり、「その人にとって大切なもの・こと」です。
ここを刺激すると、やる気を引き出すのが比較的カンタンです。
たとえば、「成長」を大切にしている人の場合、
「成長」につながる仕事をしているときは、やる気が出ます。
逆に言うと、仕事を「成長」につなげてあげると、
やる気スイッチがオンになってしまうのです。
「その仕事をやったら、君はどういうふうに成長する?」
という質問などが、わかりやすいかもしれません。
人によって、「大切なもの・こと」は違いますから、
まずはそこを会話などで引き出す必要があるんですが、
一度それをわかってしまうと、どんどんやる気を引き出せます。
その人にとっても、前向きに楽しく仕事をすることができます。
ぜひ、部下のやる気スイッチを探してみてください。
★売れる人材を育成するコーチングスキルのポイント
部下は「何を大切にしているか」を理解しよう
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