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社員のやる気を出す、2つの「目標」の使い方

多くの会社では、「目標」があると思います。

全社的な5年・10年ビジョンを持つ会社もありますし、
そうでなくても、単年度や四半期、単月の目標は
多くの会社で持っていますよね。

 

そして、この「組織の目標」を部署ごと、個人ごとに落とし込んで、
各社員の目標としていくのが一般的ではないでしょうか。

 

目標というのは、持っていないと目の前の些細なことに振り回されるので
「自分がどこを目指すか」をわかっているために
設定したほうがいいのはいいのですが、

多くの場合、社員に目標をもたせたのはいいけど、
それが「ノルマ」みたいになってしまい、
社員のやる気を削いでしまっていたりします。

 

実は、「これが君の目標だ」と社員にただ目標だけを与えても
かえってやる気が無くなってしまうんです。

 

では、どうやって目標を設定するのか。
今日は2つ、ご紹介しますね。

 

社員に目標設定をしてもらうとき、気をつけるといいのが、

・自分が目標設定に関わったという実感がある
・目標達成の先に自分の幸福を感じられる

というポイントです。

 

●自分が目標設定に関わったという実感がある

よく、管理職の方から
「うちの社員はやらされ感で仕事してるんですよ」
とこぼされることがあります。

それで、詳細を聞いてみると、
社員本人が知らないところで、会社や上司が目標を勝手に決めて
「これが君の目標だ」と、一方的に目標を与えていたんです。

そりゃ、自分の知らないところで勝手に決められた目標なんて、
社員からしたら「やらされている」と感じますよね。

 

なので、目標を設定するプロセスの中で
部分的にでも本人が関わるようにすることです。

 

部署の目標は決まった。それを各社員に割り振りたい。
その中で、本人に

「会社としてはこれくらいを目指したくて、君にはこれだけ任せたい。
君としてはどう思う? できそう?」 とか、

「部署の目標はこうなっているんだけど、君はどれくらいできそうかな?」

のように、一緒に目標を決めてもらうんです。

 

「そんなことをしたら、低い目標になって、全体の目標が達成できない」
という心配もあると思いますが、
高い目標にしても、やらされ感で手を抜かれたら同じことです。

それなら、低い目標であっても、本人が主体的に関われるほうが
長期的に考えるとより有効だと言えます。
(この詳細については長くなるので、また次の機会にお伝えします)

 

●目標達成の先に自分の幸福を感じられる

人は何のために仕事をしているのかといえば、
突き詰めると「自分の幸福のため」です。

 

「幸福」のレベル感は人それぞれですが、

・生活を安定させ、安心して過ごせる幸福
・仕事の中で新しい経験ができる幸福
・いい仕事をして人から認められる幸福
・仕事を通して人の役に立つ幸福

などなど、最終的には自分が幸福感を感じたくて仕事をしています。

 

仕事の目標にしても、それに取り組むことが
「自分の幸福」に結びつくものであれば、やる気も出てきますし、

それをやっても「自分の幸福」にならないのであれば、
やる気など出るはずもないのです。

 

ですから、上司が部下に目標を設定するときには、

「これを達成したら、部下にとってどんないいことがあるか」
「この目標は、何の目的で設定されているのか」

ということを伝えてあげる必要があるんです。

 

それをせずに、「会社のため」の目標を部下にただ「やれ」と言っても、
本人にとっては「他人の幸福のため」になってしまうので
「やらされ感」で取り組んでしまうわけですね。

 

ちなみに、優秀な部下は上司が「幸福感」を与えなくても
自分で仕事と自分の幸福を結びつけて、自分でやる気を出しますが、

そういう人は、市場でも価値が高く、他の会社もほしがりますから、
こういう社員さんが「ここで働きたい」と思うような
会社を作っていきたいものですね。


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