★「ビリーフ」が変わったら30名のお客さんを集客できた話
長年のお付き合いで、ときどきコーチング等していた
Hさんという方がいます。
Hさんは理容師で、予約制のお店を経営されているんですが、
当初お会いした頃は、実家のお店でスタッフをされていました。
Hさんは実家のお店を盛り上げるべく、いろいろなことを勉強していました。
その取り組みのひとつに、「顔の見えるチラシ」というのがあり、
プロが描いた似顔絵を入れたチラシを作っていたんです。
これ、仲間の理美容師からも好評で、
「このチラシ、いいね!」と、勉強会で盛り上がっていました。
…ですが。
Hさんの実家のお店は、ずっと状況が変わらない。
理容店だとよくあるそうなんですが、
常連さんだけが来店して、あまり変化のない毎日を過ごす、
新規のお客さんはゼロ、だったそうなんです。
ある日、Hさんから相談を受けた私は、話を聴いていたんですが、
「それじゃ新規集客なんてできるわけないっすよ!」
とツッコミを入れてしまいました。
実はHさん、せっかくコストをかけて作ったチラシを、
「地域の人に配らず、眠らせていた」んです。
私の目から見ても、ぐっと目を引くし興味を持つチラシです。
同業の仲間からも「すごいね」「いいね」と評判のチラシです。
マーケティング的にも、集客が見込めるようなチラシです。
同じところで作ったチラシは、バリバリ集客できているチラシです。
・・・
それを、【 配 っ て い な か っ た 】んです。
それじゃマズいよね、ということで、Hさんの話を聴きます。
Hさんは、チラシを作るまではできるし、
ポストに入るサイズに折って、準備までもできました。
それを持ってポスティングに出かけるんですが、
どうしても、それをポストに入れられないというんです。
「入れないと始まらない」ことはわかっている。
だけど、ポスティングできない。
その理由が、「ビリーフ」でした。
「ビリーフ」とは、簡単にいうと思い込みのこと。
Hさんが持っていた「ビリーフ」は、
チラシは、ポストに入れられると迷惑な、ゴミである
というものでした。
Hさんは人を思いやれる優しい方なので、
「ポストにゴミを入れたら申し訳ない」
と思って、チラシを入れられずにいた、というわけなんです。
ここで論理的に
「いらなければ捨てるんだから、気にしなくていい」とか
「9割の人がゴミだと思っても、1割の人に刺さればいい」とか
「仕事なんだから割り切って入れなければいけない」とか
そういうことを言っても意味がないことはわかっていたので、
こんなふうに話を進めました。
「Hさん、チラシはゴミだと思ってたら、入れられないですよね?」
「そうなんです。入れないといけないのはわかってるんですけど…」
「じゃあ、チラシがゴミじゃなくて、別のものだったらいいですか?」
「え、どういうことですか?」
「ビリーフ」というのは思い込みです。思い込みなので事実ではないし、
自分の勝手な思い込みなので、自分で変えてもいいわけです。
なので、「チラシはゴミである」という思い込みを
別のものに変えてしまえばいい、と思ったんです。
「たとえば、前に話した社長さんは、会社のチラシを
『お手紙です』って言って配ってましたよ」
「え、お手紙ですか? それ、いいですね。
お手紙だったら、ポストに入れないとダメですもんね!」
この一言で、Hさんの思い込みがガラッと変わってしまいました。
「チラシはゴミだから、ポストに入れたら迷惑だ」から
「チラシはお手紙だから、ポストに入れないと不親切だ」に変わりました。
すると、何の抵抗もなくチラシをポストに入れられるようになりました。
もともと成果の出ているチラシですし、
Hさんの誠実で優しい人柄が表れているので、
地域の人によく響いたのでしょう。
チラシを配るようになったら、それまでゼロだった新規のお客さんが
1ヶ月で30人、来店してくれるようになったんです。
私、ビリーフの重要性はよく知っていましたが、
「ここまで違うのか」と、あらためて威力を痛感しました。
その後、Hさんは理容師の技術に加えて経営などもしっかり学び、
満を持して独立、自分の理想のお店を作りました。
今では、お客さんがゆったりくつろげる理容店ということで、
楽しくお店を経営されているんだとか。
もし、あなたが何か、取るべき行動が取れずにいるなら。
「チラシはゴミである」みたいな「ビリーフ」がないか探ってみると
思わぬブレーキに気がつくかもしれません。
「私にとって○○は、どんなものだろうか?」
この質問を自分に問いかけて、考えてみるといいですよ。
一度、試してみてくださいね(´▽`)
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